<p>日本人と外国人に“2倍”の差 いったい何が? | NHKニュース</p><p>「ほかの人と違うのかな」 小学校の4年間、特別支援学級で学んだ20歳の女性は今もそう思うそうです ただ、障害があるわけではなく、学級に入った理由はわかりません “みんなと違う”としたら、外国にルーツがあること 外国の子どもたちが置かれている現状を、考えてみました</p><p>【NHK】特別支援学級で学ぶ外国人の児童生徒の割合が日本人より大幅に高いこと(NHKまとめ)について、専門家や教育現場を取材しまし…</p><p>※「日本人の子どもの在籍率」は、日本人の児童生徒のうち、特別支援学級で学ぶ児童生徒の割合。「外国人の子どもの在籍率」は、外国人の児童生徒のうち、特別支援学級で学ぶ児童生徒の割合。 公立の小中学校の特別支援学級で学ぶ子どもたちは、日本人ではおよそ30人に1人なのに対し、外国人では15人に1人と、2倍の差があることがわかりました。 愛知県豊田市の「豊田市こども発達センター」で外国人の子どもたちを数多く診察してきた医師の高橋脩さんは、異なる言語や文化の環境で育つことで、なんらかの障害がある子どもたちが増えるという科学的な根拠はないと指摘します。 「何らかの障害が発症する『有病率』は、先進国に元から住んでいる子どもたちと、移り住んできた子どもたちの間で違いがないことが、研究で分かってきています。ですから、日本に住む外国人の子どもたちが、外国人であるがゆえに、また、違った民族文化から入ってきたからという理由で、障害がある子どもの割合が高いということはありません」 特別支援学級で学ぶかどうか、判断する現場は? それでは、なぜ日本人と外国人の子どもたちの間では、特別支援学級に在籍する割合に“2倍の差”が生じてしまうのでしょうか。 今回、アンケートに応じた自治体の1つ、長野県飯田市で、どのように特別支援学級で学ぶ外国人の子どもたちを判断しているのか、取材させてもらうことができました。 訪れた日は、教育委員会が設けた専門家会議が開かれていました。 この春、小学校に入学する子どもや、新しく飯田市に転入してきた子どもたちについて、障害があるかどうか、特別支援学級を勧めるべきかどうか、最終的な判断を行う場です。 会議でメンバーの手元には大量の資料が置かれていました。 一人ひとりの子どもについて、発達検査・知能検査の結果や、保育園や学校での行動観察の記録、保護者への聞き取りの内容などをまとめた資料だということで、時間をかけて、丁寧に調べていることが伝わってきました。 飯田市では、子どもの母語が日本語でない場合には、検査や面接に必ず通訳をつけるなど、できるかぎりの工夫をしています。 「検査をしても、そもそも日本語が分からないのか、それとも本当に知的な遅れがあるから分からないのか。さらに、文化や生活習慣などが異なる中で、精神的に不安定なのかなど、見極めるのがとても難しいです」(専門家委員会のメンバー) 障害のない子どもが特別支援学級にいるおそれも</p>