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<p>プーチン氏は核のボタンを押すのか BBCモスクワ特派員が考える – BBCニュース</p><p>BBCニュース – プーチン氏は核のボタンを押すのか BBCモスクワ特派員が考える</p><p>「まさかそんなことするはずがない」というのはプーチン氏には当てはまらないと、BBCモスクワ特派員のスティーヴ・ローゼンバーグ記者は考える。</p><p>2005年に原子力ミサイル巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」から、ミサイル発射を視察するプーチン氏 2018年のドキュメンタリーでプーチン大統領は、「ロシアを全滅させようとする者がいるなら、それに応じる法的な権利が我々にはある。確かにそれは、人類と世界にとって大惨事だ。しかし私はロシアの市民で、国家元首だ。ロシアのない世界など、なぜ必要なのか」と発言した。 2022年まで早送りしよう。プーチン氏はウクライナに全面戦争を仕掛けたが、ウクライナ軍は強硬に抵抗している。西側諸国は(ロシア政府の意表を突いて)たちまち団結し、ロシア経済に大打撃を与えかねない経済・金融制裁の発動を決めた。プーチン体制の存続そのものに、疑問符がついたかもしれない。 「プーチンは厳しい立場に置かれている」と、モスクワを拠点とする防衛アナリスト、パヴェル・フェルゲンハウアー氏は言う。「西側が実際にロシア中央銀行の資産を凍結して、ロシアの金融体制が実際に内部崩壊したら、彼の選択肢はあまり残っていない。そうすればプーチン体制は機能しなくなる」。 「欧州への天然ガス供給を打ち切ることで、欧州の態度軟化を期待するという手はある。あるいは、イギリスとデンマークの間の北極海のどこかで核兵器を爆発させて、様子見をするという選択肢もある」 もしもプーチン氏が実際に核の選択肢を選んだ場合、考え直すよう説得しようとする側近はいるのだろうか。あるいはやめさせようとする者は。 「ロシアの政治エリートは決して、国民の側には立たない。連中は常に支配者の側に立つ」と、ムラトフ編集長は言う。 そしてプーチン氏のロシアでは、支配者は全能だ。この国には、権力の均衡と抑制の仕組みはほとんどない。すべてを決めるのはクレムリンだ。 「プーチンに立ち向かおうという者はいない」と、フェルゲンハウアー氏は言う。「危険な状態だ」。 ウクライナの戦争は、プーチン氏の戦争だ。もし彼が軍事目標を達成すれば、ウクライナの主権国家としての未来は危うい。もしロシアの作戦がうまくいかず、ロシア軍が甚大な被害を受けるようなことになれば、ロシア政府はさらに必死の一手を打ってくるかもしれない。 「まさかそんなことをするはずは」という期待が、もはや適用されない場合は、なおのことだ。</p>