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〈あらすじ〉密命を果たすべく唐に残った遣唐使阿倍仲麻呂。一方、日本に帰国した吉備真備は、朝政が藤原氏に牛耳られている現実を目にする。牙城を崩そうと、遣唐押使も務めた権力者、多治比縣守の協力を取り付けようとしていた。◇ ◇ ◇「さようか。鈴鹿王さまがな」縣守はあごの張ったいかつい顔に…