2022年F1オーストラリアGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは4位でフィニッシュした。
ハミルトンはスタートでふたつ順位を上げて3番手に浮上。しかし10周目にセルジオ・ペレス(レッドブル)に抜かれて4番手に下がる。ピットストップで再びペレスの前に出たハミルトンだが、すぐに抜かれ、その翌周にセーフティカーが出動したことで6番手に落ちた。その後、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を抜き、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のリタイアで4位となった。
ハミルトンはレース終盤、エンジンのオーバーヒートの問題に対応しながら走らなければならず、セーフティカー出動時のピットストップで前に出たジョージ・ラッセルと戦うことはできなかった。
トト・ウォルフ代表は「ふたりとも表彰台にふさわしい走りをしたが、ルイスはセーフティカーのタイミングが不運だった。だがふたりの互いへの協力体制は、チーム全体のスピリットを象徴するものである」とコメントした。
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、次のように振り返っている。
「ルイスはセーフティカーのタイミングが不利になった。ファーストスティントではセルジオにプレッシャーをかけることができており、ピットストップ後にセルジオより前でコースに戻った。だが我々には彼らとレースをするだけのペースはなかった。タイヤのデグラデーションについては我々の方が少し状態が良かったようだが」
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=4位
5番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
チームにとって素晴らしいリザルトだ。今週末、マシンに関して何度も難しい局面に直面したが、予選で5番手と6番手を獲得できたし、信頼性を保ちつつ進歩できたのは、とてもいいことだ。
今日3位と4位になれるとは全く思っていなかった。ジョージ(・ラッセル)は最高の仕事をしたね。彼がペレスとバトルをしていたのを見た。僕もそこに加われればもっとよかったけれど、それでもこれだけポイントを獲得できたのだから良しとしよう。これからも努力し続けるよ。
エンジンがオーバーヒートしていたために、3番手争いができなかった。前のマシンに近づかないようにして、ポジションを守るしかなかったんだ。でもチームとして可能な最大のポイントを獲得できたのはとてもうれしい。
(レース終盤、無線で「君たちは僕を難しい状況に置いているね」と言った理由について説明し)ポジション争いをすることができない状態だった。(3番手争いをしようとしていたが)マシンがオーバーヒートしていたから、(チームからパワーユニットの温度管理をするよう指示されて)バックオフするしかなかったんだ。