その中でTwitterが説明しているところによると、ユーザーはまず個人あるいはブランドに対してツイートを”co-own”(共同所有)することを持ちかけ、要求が承認されるのを待つ。言い換えると、コラボレーションを強要することはできなくて、誰かをツイートにタグ付けするようなわけにはいかない。相手がリクエストを受け入れると、双方のアカウントがツイートの共同投稿者として表示される、とTwitterがこの紹介画面で説明している。
バルッチ氏はTechCrunchに、コードの中にこの機能を特定のユーザー、たとえばTwitterのスーパーフォローを使っているクリエイターに制限するような箇所は見つからなかったと語った。
いずれにせよ、Collaborations機能の追加は、Twitterが自らのプラットフォームをバーチャル・タウン・スクエアやリアルタイム・ニュース・ネットワーク以上のものに活用する方法を考えていることを示す新たな兆候と言えるだろう。
Twitterがここ数ヶ月テストしている数多くの新商品の中の1つは、Twitterをクリエイター・プラットフォームにして、フォロワーがお気に入りのアカウントをサブスクライブすることで、写真やビデオなどのメディアやプライベートなツイートなどのファン専用コンテンツをアクセスできるようにする、というアイデアだ。“Super Follows”(スーパーフォロー)と呼ばれるこの機能は、昨年10月に全世界のiOSユーザー向けに公開され、 今回の早期テスト期間ではiOSとAndroidユーザーが利用できる。資格要件によると、ファンにスーパーフォロー・サブスクリプションを提供するためには、クリエイターは米国拠点でフォロワーが1万人以上でなければならない。
クリエイターたちがTwitterを、サブスクリプションによる収益を生む有効なプラットフォームと見ているのかどうかはまだわからない。しかしTwitterにはこのプラットホームを使っているブランド広告主や、Twitterインフルエンサーなどと言われる大量のフォロワーをもつ有名ユーザーがたくさんいる。新しいコラボレーション機能には、この2つのグループを結びつけられる可能性がある。
もちろん、コラボレーション機能にはブランド契約以外にもいろいろな利用場面が考えられる。組織、会社、グループなどの共同声明や、複数の著者や制作者による作品、たとえばポッドキャストやニュースレター、ニュース記事などの宣伝にも使えるだろう。さらには、どんな理由であれ、一緒に何かをしたい人たちが楽しみのために使ってもいい。
Twitterは、しかし、Twitter Collaborationsの計画について現時点ではわれわれの憶測にまかせている。
コメント要求に対してTwitter広報担当者は、同機能はTwitterが現在「検討している」ものであることを認めただけで、機能や計画、提供日付などについての情報を明らかにしなかった。
画像クレジット:Bloomberg / Getty Images
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(文:Sarah Perez、翻訳:Nob Takahashi / facebook)