富士色素グループで環境・エネルギー関連の先端材料開発を手がけるGSアライアンス(兵庫県川西市)は、電池向け金属有機構造体(MOF)由来触媒の開発・販売体制を強化する。白金を用いることなく高い酸素還元触媒活性を示す特徴を生かし、固体高分子型燃料電池(PEFC)や空気電池のカソード(正極)用触媒として訴求する方針。今後は生産技術の開発にも磨きをかける考えで、とくにPEFC向けでは白金を担持したカーボン触媒に比べ材料コストで5分の1から10分の1程度の低減を目指す。現状では1日10~20グラム程度の生産規模を2022年内には同100~200グラムへの引き上げを狙うなど、需要家の旺盛な開発ニーズなどに対応する考えだ。
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