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 結局、どれを買えばいいのか! そんな声が多いカー用品の筆頭といえば、ドラレコことドライブレコーダーだ。とにかく種類や機能、そして価格帯も幅広いなか、価格と機能のバランスが取れた人気商品であるコムテックの「ZDR-015」を改めて試してみた。

文/高山正寛、写真/Amazon

【画像ギャラリー】コンパクトなボディに機能満載!「コムテックZDR-015」は驚異の高コスパモデルだ!!(6枚)画像ギャラリー


■コスパが上昇したのが最大の理由

 今回「ZDR-015」を選んだ理由は実勢価格が落ち着いてきたことにより、コスパが大幅に向上したからだ。Amazonなどのサイトを見ると、「ZDR-015」はもともとオープンプライスとなっているが、参考価格としては3万5000円以上となっていた。

 しかし、今回この原稿を書いている段階では2万3000円強、実質36%オフとなっている。価格にして約1万2000円強、下がっていることになるが、これを取り付け工賃に回すことでさらにコスパ自体を高めることができる。

■今、ドラレコに求められる機能をバランスよく搭載

 「ZDR-015」の発売は2017年8月と意外と古い。だが、実際ECサイトやカー用品店に行くと最新モデルの間に入って販売されている。というか、けっこう売れているのだ。

 実際、某カー用品店の販売担当者に匿名で話を聞くと「機能が最も重要ですが、何よりも実勢価格が下がってきたことで薦めやすいのが一番です。やはり価格がこなれてきたことが大きいです」とのことだ。

 では、実際「ZDR-015」のスペックを改めて確認すると、

 1:前後カメラともフルHDの200万画素

 2:レンズの画角もフロントが対角で145°、リアが140°と充分以上の性能

 3:GPSを搭載

 4:地デジやGPSからのノイズの影響を受けない

 5:HDR/WDRといった画像補正機能

 と現在でも標準的に求められる機能はしっかり網羅している。

前後2カメラとも200万画素、GPSも搭載し、各種安全運転支援機能も抜かりなし。それで実勢価格2万3000円ほどと抜群のコスパを誇るのがコムテック「ZDR-015」だ

■使える! 駐車監視機能

 また、もともとの実勢価格が高かった商品ゆえに、駐車監視機能(オプション)や簡易的とはいえ、運転支援機能が搭載されている。もちろん、誤解のないように言っておけば、昨今標準装備されているADAS(先進運転支援システム)と比較すれば前述したように「簡易的」である点は否めない。

 ただ、全部で6つ搭載されている機能のうち、信号待ちからの先行車が発進した際の警告機能などは実用的だ。

 また、駐車監視機能はドラレコにおける昨今のトレンドのひとつだが、オプションの直接配線コードである「HDROP-09」は実勢価格で2000円程度と手に入れやすい。車載バッテリーの充電状態にもよるが、監視機能に関しては動作時間を6種類に設定することができ、エンジンオフの状態でも最大で12時間までの録画を可能にしている。

今どきの新車のフロントガラスには各種運転デバイスが装着されているが、ドラレコについては別で追加購入の必要がある。できればベーシックでも機能重質のほうが嬉しいというもの

 自宅の駐車場のいたずらなどが気になるようであれば最大時間でもいいが、例えば日々の買い物で駐車場に停める時間が平均でわかっていれば、1時間とか3時間を本体側で設定できるのは便利だ。

 この機能自体はこのほかにも細かな設定ができることに驚いた。特に立体駐車場などに入庫する際、パレットの段差を乗り越えた際の振動で駐車録画が作動してしまうのを一時的にキャンセルできるなど、実際の利用シーンに合わせてカスタマイズできる。

 もちろん、光量が少なめな夜間などでもナイトビジョンが搭載されているので、比較的明るく録画できる点も充分と言えるだろう。

■けっこう使える専用アプリ

 では、肝心のドラレコの能力としてはどうなのだろうか。これに関しては現状でも充分以上と言っていいだろう。

 理由としては前述した基本スペックの高さもあるが、実際録画した映像を見ると、左右両端の画像の歪みが全体的に少ないことがわかる。

 これに関しては感覚的な個人差もあるが、microSDカードに録画されたデータを専用のビューアーソフトで確認するとその傾向がよくわかる。ビューアーソフトは残念ながらWindowsのみでマッキントッシュには対応していない。

 ただ、この商品だけではなく、ほかのコムテック製のドラレコとの互換性を生かすためにもしっかりとソフト自体をアップデートしている点は好感が持てた(取材時は2022年2月にアップデートされたばかりのVer2.0.2だった)。

 このアプリはフロントカメラの映像をメインに、Gセンサーや記録データの情報だけでなく、画面上でリアカメラと地図情報も同時に確認することができる。実はこういったアプリを使うと運転のクセなどもわかるので、サーキット走行を行うユーザーの間では結構人気が高いそうだ(本来の使い方とは大きく異なるが……)。

■基本の基本を抑えているからこそのロングセラー

 また、フロントカメラ側の背面には2.8インチの液晶モニターが搭載されているが、画質や時間、各種設定状態が一覧できるほかにも、前後の映像を同時に視ることができる、いわゆる「2画面表示」にも対応している(録画時のみ)。

 また、遭わないほうがいいに決まっている「あおり運転」などに対してもボタンを押すだけでマニュアル録画も可能。ただ、少しボタンが押しづらいのが気になった。

フロントカメラの裏には2.8インチの液晶を装備。あおり運転を受けた際のマニュアル録画など、さまざまな設定もこの液晶で行なう。また、夜間や白飛びに対する画質補正も完璧に対応しているので頼もしい

 ドラレコ自体は日々性能&機能とも進化していることは間違いない。ただし、ユーザーによってはWi-Fi機能などは使わない、というケースもあるだろうし、さらに言えば、前述したカー用品店などでも「売れ筋は2カメラで2万5000円前後、このほかに取り付け費がかかることをつい忘れてしまいますが、トータルで4万円を超えると二の足を踏むお客様もいる」とのこと。

 その点も含め、冒頭に述べたように実勢価格が下がってきていながら、ドラレコに求められる基本機能をしっかり抑えたからこそ、入れ替わりの多いドラレコ市場でもロングセラーとして認知されているのである。

※記事内のリンクより商品を購入すると、売上の一部がベストカーに還元されることがあります。

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投稿 今、ドラレコに求められる機能を網羅したベスト・オブ・コスパ、「コムテックZDR-015」を試してみた!!【編集部員オススメグッズ】自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。