習近平国家主席は、党規約の第2の目標「建国100年(2049年)までに社会主義現代化強国全面建設」の実現に向け、2021年以来、「共同富裕」を新たな政治スローガンにしている。一部に、社会主義初期への回帰ではないかといぶかる声も上がるが、党はそれを打ち消す発言を行うなど抜かりない。この基本的考え方がはらむ問題に加え、具体的政策において「共同富裕」実施が持つ意味について考察し、その留意点を探る。
習近平国家主席は、党規約の第2の目標「建国100年(2049年)までに社会主義現代化強国全面建設」の実現に向け、2021年以来、「共同富裕」を新たな政治スローガンにしている。一部に、社会主義初期への回帰ではないかといぶかる声も上がるが、党はそれを打ち消す発言を行うなど抜かりない。この基本的考え方がはらむ問題に加え、具体的政策において「共同富裕」実施が持つ意味について考察し、その留意点を探る。