2021年にもてぎと筑波で開催されているロードレース選手権ST600で王者に輝き、鈴鹿サンデーロードレース選手権ST600とST1000で優勝を経験した渡邉一輝は、2022年に全日本ロードレース選手権ST600クラスにフル参戦すると発表した。
現在25歳の渡邉は、2018年にミニバイクに乗り始め、2019年にロードコースでの走行を経験。2020年からST600で本格的にレース参戦を開始し、SUGOロードレースシリーズのN-ST600で2度の2位表彰台を獲得してチャンピオンに輝いた。
2021年はもてぎロードレース選手権ST600で4戦すべて優勝、筑波ロードレース選手権ST600は3戦出場し2度の優勝と1度の2位表彰台で両シリーズともに王者となった。また、鈴鹿サンデーロードレース選手権ではナショナルST600参戦し、1度の優勝と1度の3位表彰台を獲得する実力を発揮。最終戦にはST1000に参戦して、レコードの更新とポール・トゥ・ウインを獲得した。
そんな渡邉は、2022年もヤマハYZF-R6を駆り全日本ロードST600クラスに昇格しフル参戦する。チームはTaira Promote Racingで、ST1000クラスには柴田義将と鈴木孝志がエントリーしている。
また、鈴鹿8耐のSSTクラスにも参戦する計画で、B-LINE Racing with TKmから2022年型カワサキZX-10RRを駆り、中村修一郎とふたりで完走を目指す。
ヤマハYZF-R6とYZF-R1の両マシンで速さを見せてきた渡邉。全日本ロードではルーキーとなるが、2022年はST600クラスをかき回す存在になりそうだ。
■渡邉一輝
「2022年度は初の全日本ロードレース選手権にTaira Promote Racingからフル参戦をさせていただける機会を得られたのは本当に光栄です。レースをはじめて5年になりますが、日本最高峰のスプリントレースに参戦できるのは自分の力だけではできなかったことです」
「ST600クラスの第一目標は、経験のあるSUGOか茂木でポイントを獲得して、最終戦MFJ-GP鈴鹿に参戦する権利を得ることです。最終戦に参加できるのであれば、10位以内でゴールすることを最終目標にしたいと考えています」
「また、鈴鹿8耐にはB-LINE Racing with TKmさんから参戦が決まりました。私が5年前峠からサーキットにフィールドを変えた時からの目標であるレースです。鈴鹿8耐の目標としては中村選手とチームとともにSSTクラスにて表彰台を本気で目指します」
「しかし、オフシーズン中のトレーニングで右腕を怪我してしまい、地方選開幕戦の筑波戦、茂木戦を欠場したのも踏まえてかなり厳しい状況にありますが、夢のために沢山の応援を受けて自分も怪我の完治を優先にすべてをぶつけて取り組みます」
「昨年度まではコロナウイルスの影響もあり、絶対開催されるかは未定ですが、応援して下さってる皆様には全日本ロードも鈴鹿8耐も是非見に来て頂きたいです」
「自分なりに5年間すべてを懸けて夢が叶うのは自分ひとりではなく、支えてくれる方や協力してくれる方々のお陰です。本当にありがとうございます」