【バンコク=松井遥心】タイ国営石油企業PTT傘下のIRPCが素材分野で電気自動車(EV)へのアプローチを強めている。カーボンブラックの一種であるアセチレンブラックは、ハイエンドなリチウムイオン2次電池(LiB)に対応した性能を目指し研究開発中。グループの合弁会社が手がけるポリプロピレン(PP)コンパウンドは、日系自動車メーカーによる性能評価までこぎ着けている。IRPCが開発にかかわる工業団地にPTTグループのEV工場が建設される可能性があり、EV分野との距離を一気に縮める好機が来ている。
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