TOYOTA GAZOO Racingのホセ-マリア・ロペスは、WEC世界耐久選手権の今季開幕戦セブリング1000マイルで、7号車トヨタGR010ハイブリッドが横転してリタイアに追い込まれた大クラッシュの過失を認めた。
ハイパーカークラスを戦うトヨタチームの中でマイク・コンウェイ、小林可夢偉とチームを組むアルゼンチンドライバーは、開幕戦のスタートから約3時間半後にジュリアン・アンドラウアーがドライブする88号車ポルシェ911 RSR-19(デンプシー・プロトン・レーシング)と接触し、7号車トヨタGR010ハイブリッドをターン9のバリアにヒットさせてしまう。
その後、彼は修理のためにマシンをピットに戻そうとふたたび走り出したが、ターン14でコントロールを失いタイヤバリアに激突してしまう。クラッシュの衝撃で7号車は宙に浮き、直後にひっくり返った状態で停止した。
ロペスは横転した車両から自力で降り、コースサイドのメディカルセンターで診察を受けた後、問題がないとして解放されている。
「GTカーと接触してフロントを損傷させてしまった」と彼は説明した。
「(アクシデントのロスを)できるだけ早く回復させようとしたんだ。だが、実際にクルマが受けたダメージを見誤っていた」
「ターン14に差し掛かったとき、損傷のためにフロントのボディワークが落ちてしまい、ステアリングも減速もうまくできなくなった。その結果、僕はまっすぐにバリアに突っ込んでしまったんだ」
「大きなクラッシュだったが、ありがたいことにクルマはとても安全だった」
このクラッシュは、2021年のスパ・フランコルシャン6時間レースから始まった、現行プラットフォームでの7回目のレースで初めて発生した大きなアクシデントだった。
トヨタのクラッシュ・ストラクチャーは、今回の事故の性質を考えると非常によく持ちこたえている印象だ。
その構造に守られたロペスが、19日(土)に決勝レースが行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間に出場することが認められるかどうかは明らかにされていない。彼はアリーが支援するアクション・エクスプレス・レーシングの48号車キャデラックDPi-V.Rをマイク・ロッケンフェラーと、TOYOTA GAZOO Racingのチームメイトである可夢偉とシェアする予定だ。