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 3月18日、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されているWEC世界耐久選手権第1戦セブリングの決勝レース中にビッグクラッシュが発生した。TOYOTA GAZOO Racingの7号車トヨタGR010ハイブリッドがタイヤバリアに激突し横転。この影響で112周目にレッドフラッグが提示され、レースは赤旗中断となっている。

 WEC開幕戦セブリングの中盤、スタートから3時間半を迎えようというタイミングで事故は起きた。当時ホセ-マリア・ロペスが乗り込み総合2番手を走行していた7号車トヨタが、デンプシー・プロトン・レーシングの88号車ポルシェ911 RSR-19を交わすタイミングで接触しスピン。トヨタのマシンは横滑り状態でグラベル上を滑っていきフロントからターン8のタイヤバリアにクラッシュした。

 この直後、ロペスはクルマを再始動させピットに向かう。しかし、フロントカウルを引きずり白煙を上げながら走行するマシンは、ターン14のゆるい左コーナーを曲がりきれずタイヤバリアに激突。トヨタGR010ハイブリッドは一瞬宙に浮き、フロアを上空に向けた状態で着地した。
 
 大きなクラッシュだったにもかかわらず、幸いにもロペスは無事であり自力でマシンから脱出した。アクシデントの後、サムアップで自ら無事をアピールし、マーシャルと言葉を交わしながら歩いてメディカルカーに乗り込む姿が確認されている。チームからの情報によれば、Gセンサーが作動していたためロペスはメディカルセンターへと向かったという。