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補助金やメンテ費用のほかにもある!? EVオーナーが得するサービス!!

 電気自動車を購入するにあたって、身近に充電施設があるかなどインフラの問題があるが、他にも高額な購入費用などもハードルとなるだろう。これをカバーするために補助金などの活用が重要となるが、購入後は費用的なメリットもいろいろある。

 ここのところガソリン代が急騰しているが、BEV(バッテリー電気自動車)ならば低額で外部の充電装置を利用したり、深夜電力を活用することでランニングコストは低く抑えることができる。またオイル交換などが不要なので、メインテナンス費用も安い。

 さらにはBEVオーナー向けの様々なお得なプランがあるので、ご紹介したい!

文/藤田竜太、写真/Nissan、Mitsubishi

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■EVオーナー優遇サービス始まる!!

日産発のEVオーナー優遇サービス『GREEN PASS』では、海老名SAに期間限定で設置された特別ラウンジ『GREEN LOUNGE』が使用できる。日産のEV車に限らず、すべてのEVが対象となる

 2022年の2月17日から東名高速道路・圏央道5カ所のSA/PAの全21店舗ではじまった、EVオーナー優遇サービスが話題になっている。これは日産発のEVオーナー優遇サービスで「GREEN PASS」とネーミングされたもの。

 「#いいじゃんEVオーナー そんな声が、広がる社会へ」を目指して、高速道路のSA・PAで、EVオーナーだけが飲めるコーヒーやEVオーナーだけが使えるラウンジを提供するプロジェクトだ。

 この「GREEN PASS」は、EVオーナーへの感謝と、さらなるEVの普及を目指して行くのが趣旨なので、日産のEV車に限らず、すべてのEVが対象。各メーカー公式の車両連携アプリを見せれば優遇サービスを受けられ、レンタカーの利用者でも契約時の書類などを提示すれば利用できる。

 とくに注目されているのは、東名高速(下り)海老名SAに設置された、EVオーナーと同行者だけが入室できる特別なラウンジ、「GREEN LOUNGE」。ここでは気候変動の影響で生産量の減少が危惧されている絶滅危惧食材で作られたGREEN LOUNGE BURGER & DRINKが、なんと無料で提供される。

『GREEN LOUNGE』ではGREEN LOUNGE BURGER & DRINKが無料で提供される

 しかも監修者はミシュラン1つ星シェフ・鳥羽氏で、味も折り紙付きのここでしか味わえないスペシャリティフードとドリンクが待っている。

 またラウンジ内の家具をはじめとした内装は、段ボールとリサイクル可能な地球に優しい素材でできているのも特徴。

 さらに「やすらぐほど充電できる椅子」と名付けられたラウンジ内の椅子は、座ると電気が供給され、スマートフォンへの充電も可能。その充電用の電気は日産『リーフ』から給電する仕組みに……。
※「GREEN LOUNGE」は2022年3月16日(水)まで。オープン時間はAM10:00-PM6:00。場所は海老名SA下り EV充電ステーション付近

 その他、東名高速 足柄SAの上下線と圏央道の厚木PAの上下線でも、各メーカー公式の車両連携アプリを見せると、ドリンクバーサービスなどの優遇が受けられるEVオーナー限定のクーポンも提供。

 地域に偏りはあるが、EVでのお出かけがちょっと楽しみになる取り組みだ。

■広がる優遇サービスがEV普及の助けとなるか

三菱自動車でもEVユーザーをサポートするサービスが始まった

 似たような例として、鳥取県・境港の「大漁市場なかうら」でも、EV車での来場者限定の特典サービスを実施している。「大漁市場なかうら」で買い物、食事をしたEVオーナーへプレゼントがある。

 また熊本県阿蘇市と日産自動車は昨年4月1日から、草千里駐車場や古坊中駐車場が無料となるほか、市内15カ所の観光地や宿泊施設、道の駅などで、EVの利用者を対象に、駐車料金や施設利用料、食事代の割引サービスをはじめている。

 有明海のリゾート旅館「蟹御殿」でも、『EV車に乗って蟹御殿へGO!』という、宿泊プランがあり、宿泊者は充電が無料で夕食時にファーストドリンク1杯サービス。

 他にも、昨年の東京都議会で、小池百合子都知事が「排ガスを出さないゼロエミッション・ビークル(ZEV)の首都高料金割引を目指す」という方針を表明しニュースになったのも記憶に新しい。

 もう少し身近なところでは、電力小売事業「Looopでんき」が、従量料金が-1.0円/kWhになるEV割サービスもはじめている(基本料金0円)。

 そしてEVオーナーの必携ともいえる電気自動車充電用「充電(認証用)カード」にも特典が多い。

 日産のZESP3(日産ゼロ・エミッションサポートプログラム3)なら、日本全国のeMP充電スポットでの普通充電が無料。

 急速充電の都度利用料金が「10分単位」というのも特徴で、日産レンタカーの基本料金が最大50%OFFでになったり、電欠時レスキュー(レッカーの手配)やクルマのトラブルが起きたときの、帰宅費用、ホテル代など、緊急時に発生した費用を最高55万円まで補償するEV費用補償がつく。

 三菱自動車の電動車両サポートも、帰宅費用補償付の充実・安心のロードサービスが付くほか、レンタカーが最大55%オフになったり、レジャー施設入場料等割引が全国6000箇所以上あったり、映画鑑賞券500円オフ(プレミアムプラン)と行った特典がある。

 脱酸素化を掲げる行政としては、EVの普及は目玉のひとつ。その普及の加速が今ひとつ鈍いことを考えると、今後ますますEVオーナーを優遇するサービスは増えていくはず。

 EVオーナーは小まめなチェックを忘れずに……。

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