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 どんな軽自動車を買ったとしても衝突被害軽減ブレーキは標準装備に。そしてかつては高級車にのみ装備されていたアダプティブクルーズクルーズコントロールに至ってもホンダ N-ONEなど130万円程度で買えるクルマにも搭載されるほどフツーの機能になりつつある。それはここ5年くらいの話であるが、じつは約30年前に生まれた三菱 2代目ディアマンテには上記の機能が採用されていたのだ。今回は三菱の早すぎた機能をご紹介。これ今見ても十分な内容なのです。

筆者:ベストカーWEB編集部/写真:三菱自動車


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FF高級セダンという新ジャンルを開拓! ライバルも続々登場

わずか2代で市場から姿を消してしまったが、初代ともに完成度はピカイチであった

 1990年に登場した三菱 初代ディアマンテ。まだバブル真っ只中であった当時は、高級ミニバンが支持されていた時代であり、その筆頭が日産 初代シーマであり、トヨタ 初代セルシオだ。そう、各メーカーがこぞって高級サルーンを投入していたのだ。そして自動車税制が変更となり、3ナンバーモデルの維持費がグッと下がった時代でもあった。

 初代ディアマンテはこのクラスでは珍しくFFを採用しており、4WDモデルも設定されるなど常識にとらわれないパッケージングから大ヒットとなったのだ。そしてディアマンテのヒットに触発されてトヨタ ウィンダムや日産 セフィーロなどが追従するほどであった。 

2代目ディアマンテがスゴかった! 今でも通じる先進機能満載

 その大ヒットモデルの2代目モデルが1995年に登場したのだ。正常進化といった仕上がりで、音声機能付きGPSナビやマニュアルモード付5速ATWを採用するなど、当時の最先端を行っていたのだった。

長距離運転に嬉しいACC風機能を1995年に商品化

ディプトロディスタンスコントロールはステアリン内のスイッチと運転席側に設置されたスイッチで操作する仕組みだ

 ここまでは想像の範囲内であるが、2代目ディアマンテがすごかったのは今でいう先進安全装備が用意されていたこと。先行車を任意の車間距離とスピードで追従してくれるアダプティブクルーズコントロールに近い「プレビューディスタンスコントロール」なる機能までオプション設定されていたのだ。

 当時のクルーズコントロールといえば、設定できるのは速度だけであり、進行方向に障害物や歩行者がいようと素直に突き進むものであった。ところが、2代目ディアマンテは現代のクルマと同様にルームミラー内に設置されたCCDカメラで先行車を画像認識して、速度を制御していたのだ。ちなみに減速はアクセルオフかシフトダウンによるエンジンブレーキを駆使して減速する仕組みであった。

自動ブレーキ風機能まで!

高級セダンらしく本革シート仕様もラインアップ。ドアパネルにまで採用するほど高級感ある仕上がりとなっている

 そしてもう一つ現代に通じる機能があった。衝突被害軽減ブレーキに違い内容も織り込まれていたのだ。一般にクルーズコントロールは高速道路やバイパスといった自動車専用道路にて使用するものである。そのため一般道でも使える機能を併せ持っていたのだ。

 それはクルーズコントロールOFFの状態で運転している際、先行車が近くなると警報音を鳴らし、より接近すると自動でシフトダウンし一定の距離を保ってくれる機能まであったのだ。

新しい技術を数多く輩出! 新型アウトランダーPHEVからの巻き返しに期待

アウトランダーPHEVは世界初のSUV形のプラグインハイブリッドモデルを手掛けるなど、他社よりも一歩先を行くのが三菱なのだ

 これが25年以上も前に商品化していたのは、素晴らしいの一言である。これまで三菱は直噴(GDI)エンジンや電気自動車を世界で初めて市販化するなど、時代を先取りするプロダクトを多く生み出してきた。そして新型アウトランダーPHEVのヒットに続けて、かつての元気な三菱を取り戻してほしい限りだ。

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