栄研化学は新型コロナウイルスの抗原検査キットをきょう10日に発売する。専用装置を用いて約20分で陽性か陰性かを判定できる。蛍光寿命の長いユーロピウムを標識物質に使用した時間分解蛍光免疫測定法(TRF法)を測定原理に用いており、コロナ抗原検査に多用されているイムノクロマト法に比べて感度が高い特徴があるという。
同社が発売するのは分析装置の「Exdia TRF プラス」(写真)とコロナ抗原キットの「Exdia EK テスト」。いずれも韓国企業のプレシジョン・バイオセンサーから導入した。鼻咽頭ぬぐい液や鼻腔ぬぐい液を検体として液をテストカセットに滴下し装置に投入して結果を判定する。
栄研化学はコロナ検査向けに独自の遺伝子検査技術LAMP法の検査薬を展開しており、抗原検査薬を扱うのは初。医療機関を中心に普及に取り組む。コロナだけでなく、他の疾患に対応する検査薬も発売する予定。
新聞 PDF版 Japan Chemical Daily(JCD)
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