旭化成は、リチウム硫黄2次電池(LiS)の実現に向け、硫黄正極の開発を加速する。関西大学と共同で充放電時、反応中間体の溶出を低減するミクロ多孔性カーボン(AZC)の研究を進めるなか、このほど硫黄担持量70重量%品の開発に成功した。同材料を用いた正極材とスルホラン電解液を組み合わせLiSを試作したところ、理論容量の約80%を示す優れた発現容量があることを見出した。LiSは1672ミリアンペア時/グラムとリチウムイオン2次電池(LiB)に比べ約10倍の理論正極容量を持つほか、資源的に豊富な材料を使うことから、次世代電池の一つとして注目を集めている。他社に先駆けLiSの実用化につなげることで、セパレーターなど電池材料ビジネスとの相乗効果を図る考えだ。続きは本紙で
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