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AMDではRyzen 5000シリーズを2020年末頃から発売しています。ただ、当初からミドルレンジ以上の製品しかありませんでしたが、Intelが第12世代CPU Alder Lake-Sにてエントリーからハイエンドまで揃えた事に対抗するため、AMDでもRyzen 5000シリーズの廉価版を間もなく投入するようです。

高価格帯のみだったRyzen 5000シリーズ

AMD’s new arrivals this month are more than 58x3d – Computer Discussion – Chiphell – Share and Communicate User Experience

AMDでは2020年末頃にZen3アーキテクチャーを採用したRyzen 5000シリーズを発表、発売を行いましたが当初のラインアップは最低でも4万円近くするミドルレンジモデルのRyzen 5 5600X以上のモデルがラインアップされ、上位モデルのRyzen 7 5800X、Ryzen 9 5900X、Ryzen 9 5950Xと高価格帯製品が多くなっていました。

このラインアップに対してIntelは2022年初旬より第12世代CPUであるAlder Lake-Sを8000円台のエントリーモデルからラインアップを行い、自作PC市場においてAMDが取っていたシェアをIntelが奪い返す事に成功しています。

ただ、この動きに対してAMDではエントリーモデルなどを充実させるべく、Ryzen 5000シリーズに初めて廉価版モデルを設定するようです。

Ryzen 7 5800X3Dに加えて廉価モデルを3つ追加

Chiphellにて書き込まれた情報によると、AMDでは2022年3月末までにRyzen 5000シリーズとして初めて廉価モデルを投入するようです。

投入がされるのはAMD Ryzen 5 5600、Ryzen 5 5600、Ryzen 7 5700Xの3モデルであり、Ryzen 7 5800X3Dが発売される3月末までに同時発売される見込みとのことです。

動作クロックなど詳細仕様までは不明ですが、Ryzen 5 5500では6コア6スレッドでSMTは無効化されているようです。一方でRyzen 5 5600では5500に対してSMTが有効化されており6コア12スレッド、Ryzen 7 5700Xでは8コア16スレッドという構成になるようです。

最安モデルはCore i3-12100並みの2万円切りで販売か？

価格帯に関してはRyzen 5 5500ではCore i3-12100並みの2万円以下の価格帯で登場すると見られています。Core i3-12100は4コア8スレッドであるため、パフォーマンス面では6コア6スレッドのRyzen 5 5500は同等か動作クロック次第では超えられる性能となる可能性はありそうです。

Ryzen 5 5600ではCore i5-12400の2.5万円台で販売されると見られており、両モデル共に6コア12スレッドであるため同等程度の性能となりそうです。

Ryzen 7 5700Xに関してはCore i5-12600KF程度の3.7万円程度で販売されると見られています。こちらはCore i5-12600KFの10コア16スレッドということで同等程度の性能が期待できます。

AMDではAlder Lake-Sの登場でIntelにコンシューマー向けCPUのシェアが取られているためAlder Lake-Sの中でも売れているCore i3-12100やCore i5-12400に対抗する製品を投入することでシェアを取り返すことを考えているようです。

 

Ryzen 5000シリーズでは主に高価格帯のXバリアントしかなく、エントリーモデルはありませんでしたが、Alder Lake-Sでエントリーモデルからハイエンドまで投入され、AMDはシェアを奪われている状態となっていました。そのため、AMDでは低価格帯製品を投入しシェアを挽回する戦略のようです。

Ryzen 5 5500ではSMTが無効化されてはいますが、6コア6スレッドであるため動作クロック次第ではCore i3-12100並みかそれ以上の性能が期待できるため、そこそこに売れるモデルになるかもしれません。また、Ryzen 7 5700Xに関しては8コア16スレッドでCore i5-12600並みの性能で同じ価格帯となるためIntelに対して大きくシェアを取られているAMDにとってはZen4 Ryzen 7000シリーズ登場まで耐え凌ぐためには十分な戦力になりうるかもしれません。

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