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楽天通信事業プラットフォーム楽天シンフォニーは、米国時間2月28日、Robin.ioを買収したことを発表した。このスタートアップは、ストレージソリューションと複雑なネットワークアプリケーション向けに最適化されたKubernetesプラットフォームを提供している。同社の初期の顧客の1つが楽天モバイルで、楽天キャピタルがRobin.ioのシリーズCの投資ラウンドをリードした。楽天は、Robin.ioのマルチクラウドモビリティやオートメーションのためのツールを楽天シンフォニーのポートフォリオに統合することを計画している。

立ち上げ時のRobin.ioは主にストレージのソリューションがメインだったが、その後、拡張して完全な機能を持つKubernetesプラットフォームを提供するようになった。同社のマーケティングは対象が常に大手の通信事業者で、Kubernetes上の5Gサービスアプリケーションを自動化するソリューションと、またプライベートな5GとLTEのデプロイのオーケストレーションなどを提供してきた。一方、楽天シンフォニーは、まさにこれらのクラウドネイティブなオープンインフラストラクチャのデプロイとサービスが事業の主力だ。またRobin.ioが保有する70件の特許と世界中の多くのFortune 1000企業の顧客も魅力的だ。通信業界の、天国のような組み合わせだ。

Robin.ioのCEOであるPartha Seetala(パルタ・シータラ)氏は次のように述べている。「 Robin.ioが数年かけて築いてきたテクノロジーのイノベーションが今回もっと大きなキャンバスの上で、業界のクラウドネイティブへの転換のビジョンを率先していけることは、喜ばしいことです。シンプルで使いやすくハイパースケールなオートメーションを容易にデプロイできる弊社のビジョンは、その転換と非常に良好にマッチしている。Robin.ioの顧客は、Robin.ioのクラウドネイティブテクノロジーのイノベーションと、楽天シンフォニーのオープンで競合に強いインフラストラクチャのソリューションとグローバルなスケールの、両者から大きな利益を得るでしょう。これはまったくのところ私たちが迎えた極めてエキサイティングなタイミングとして、共にもっと大きなエコシステムを導入し、私どものグローバルな顧客により高い価値を提供していけるフェーズだといえます」。

買収額は双方から発表されていない。本日の前までにRobin.ioは、合計8600万ドル(約98億9000万円)のベンチャー資金を調達。楽天キャピタルの他にUSAA、Hasso Plattner Ventures、DN Capital、Clear Ventures、Raine Next-Gen Communications、そしてEmory University(エモリー大学)が投資している。

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画像クレジット:Tomohiro Ohsumi/Getty Images/Wikimedia Commons

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Hiroshi Iwatani)