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若いときは、診察室で自分のことを語るのは避けてきた。医者の私的な情報は治療にプラスにならない、と考えたからだ。「先生、年はいくつ?」ときかれると、「気になりますか?」などとだけ返してすませていた。しかし最近は、少し自分にも余裕が出てきたのか、「今なら治療にさわりはないな」と思った…