HIS出身社長、経営難の温泉「1年で黒字化を」 新潟じょんのび村 (毎日新聞)

いろりでアユの串刺しを焼く吉村英治社長=新潟県柏崎市高柳町高尾のじょんのび村で2022年1月15日、内藤陽撮影 のどかな日本の原風景を残す新潟県柏崎市高柳町高尾に位置し、地域のシンボルとなっている温泉宿泊施設「じょんのび村」。運営を担う第三セクター・じょんのび村協会が2016年から赤字経営に……

クリスチャン・マークレー フェイス(恐れ) 打ち破る不協和音 (毎日新聞)

叫び声を上げる顔を覆い尽くす文字列。1980~90年代のアメリカンコミックスから切り抜いた数々のオノマトペがコラージュされている。新型コロナウイルスの感染拡大により「ステイホーム」が叫ばれたさなかに制作された新作だ。 パンクミュージックを出発点に、前衛音楽シーンでも注目を集める作家だか……

広島の17歳「動かなきゃ」 被爆「おばあちゃん」と交流 萎縮乗り越え発信 (毎日新聞)

教室でその言葉に反応したのは、私一人かもしれない――。19日、広島市内の私立女子高であった世界史の授業。3日後の22日に発効から1年を迎える核兵器禁止条約について先生が説明した。「高校生平和大使」として国内外で核廃絶を訴える2年の岡島由奈さん(17)はうれしくなった。まだ教科書にも載って……

家族「空き巣」で養い「10年間」 福岡の41歳男性、実刑 (毎日新聞)

近所に仲のいい親子と映っていた5人家族の生計は、10年間、空き巣によって立てられていた――。夕暮れ時になれば家を出て、家族に隠れて盗みを重ねていた夫の手口とは。 「被告人を懲役2年6月に処する」。2021年12月7日、福岡地裁飯塚支部。佐藤惇裁判官は、窃盗と住居侵入の罪に問われた福岡県飯塚市……

この国はどこへ コロナの時代に 足踏みする毎日は「全員留年」 作家・綿矢りささん 37歳 (毎日新聞)

自分のテンポ渡さない 初対面でもないのに「初めまして」とあいさつし、思わず苦笑いした。実は、小説家の綿矢りささん(37)へのインタビューは2回目。新型コロナウイルスが流行して以降は、初めてとなる。このあいさつが口をついて出たのは、顔がマスクで覆われて印象が違ったからだけでなく、コロナ……

現代社会を映す「荘園制」 ふるさと納税の中世版? (毎日新聞)

日本史の中でもわかりにくさでは突出する荘園を描いた本が、なぜか読まれている。『荘園』(中公新書)。昨年9月下旬に刊行され、現在、7刷・5万4000部。「今も引き続き好調。意外です」と編集者も話す。「ふるさと納税は、荘園制みたいなものですよ」と説明する著者の伊藤俊一・名城大教授(日本中世……

鉄拳さん/2 第二の夢はプロレスラー (毎日新聞)

漫画家を諦めた後、目指す職業は目まぐるしく変わりました。高校を卒業して第二の夢だったプロレスラーになろうと思い、大仁田厚さんのプロレス団体に入団。でも、レフェリーとして採用されたことが分かり、辞めました。次に劇団に入りましたが、「滑舌が悪いから俳優に向いていない」と言われて断念し……

思索の画家・村上三郎の世界 「具体」メンバー 兵庫・芦屋で特別展 (毎日新聞)

前衛美術集団「具体美術協会」(具体)の中心メンバーだった村上三郎(1925~96年)は、生涯で40回近く制作された通称「紙破り」とともに語られてきた。木枠に張ったハトロン紙を体当たりで突き破る、パフォーマンス性の強い作品だ。だが当初、それは「絵画」として展示されたという。 兵庫県の芦屋市……

「999」高画質で復活 名作を最新技術で (毎日新聞)

漫画家、松本零士の代表作をアニメ化した劇場版「銀河鉄道999」(1979年)と続編に当たる「さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅」(81年)が、最新の映像技術によって高画質・高音質の「ドルビーシネマ版」として“復活”。全国7館で上映されている。 「銀河鉄道――」は主人公鉄郎が謎の美女メー……

吉村萬壱さんがエッセー集刊行 世界と対峙してきた歴史 母との関係、「正義」への疑問 (毎日新聞)

虚飾と矛盾にまみれた人間世界をえぐるように描いてきた吉村萬壱さん(60)。作家デビュー20年の昨年刊行された「哲学の蠅(はえ)」(創元社)は一筋縄ではいかないエッセー集だ。少年期より哲学や文学に傾倒し、「その周りを飛んで摘(つ)まみ食いする蠅」を自称する著者が、母親との関係や「書くこ……