もっと詳しく

「お母さん、俺、コロナにかかったよ」と元気そうな声。里親として10年近くお預かりした青年からだ。軽症で、自宅療養中だという。実親とは縁薄く、連絡も取れないし取らないという。 「ねえ、僕を産んだよねえ」としきりに確認する子だった。浴びるほど絵本を読んでやり、宝のようにかわいがって育て…