今回は「DRAM」についてです。
初めに
IT用語をまとめたサイトは数多くあります。
あるのですが、詳しく説明しようとしているのか情報過多になって、結局何が言いたいのかわからないサイトが非常に多いです。
また、編集者が知ってて当たり前と認識している内容の説明はスルーしていることも多々あります。
私は一応電気電子が専攻なので、IT用語は基礎中の基礎から知りたいのです。
その為、こうして自分で調べて自分なりに自分の言葉でまとめておこうと思ったわけです。
本記事は、タイトル通り”ふんわりとイメージする”、つまり入門向きの内容となっています。
難しい言い回しがあるなら例を挙げるなりして噛み砕いて記載します。
そこまでしないと自分で理解したと言えませんし。
また、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので、言葉遣いもゆるゆるにしています。
詳細なガチガチとした解説をお求めの人は他のサイトを見よう!
『せっかくだから俺はこの緑のブログを選ぶぜ!』という方はこのまま読み進めてくださいな。
DRAMとは?
DRAMは英語で[Dynamic Random Access Memory]と書きます。
RAMとはCPUのための記憶装置で、データの読み書きは自由ですが電源を落とすとデータが消えるメモリ(揮発性メモリ)です。
それがダイナミック(動的)になるわけです。
…これではよくわかりませんね。
順番に説明していきます。
まず、DRAMの中にはコンデンサという電荷を蓄えること(電気をためる)ができる素子が多く使用されています。
そもそもの話、データは「0」と「1」の羅列で表現されます。
よくコンピュータで10101110みたいな表現がされているでしょう?
DRAMの場合、コンデンサ一個一個がそのデータの「0」と「1」を表す役割を持っているのです。
コンデンサに電荷が蓄えられている時は「1」、電荷が蓄えられていない時は「0」という具合にです。
10101110ならコンデンサが8個用意されているわけです。
なのですが、このコンデンサに蓄えられた電荷は時間経過と共に失われていきます。
つまり、本来10101110であったとしても、放っておくと勝手に00000000になってしまうのです。
これでは困りますよね?
ということで、DRAMは定期的に電荷を更新して記録を保持する必要があります。
物忘れが激しいメモリだから定期的に記憶を補完してあげる必要があるということです。
このように、常に充電と放電を繰り返しているのでダイナミック(動的)と称しているわけです。
そんな特性を持っているので、「1」のまま保持したければ充電し続ければいいわけですし、「1」から「0」に変化させたければ充電を止めればいいわけです。
ある意味合理的ですね。
ちなみに、この電荷を更新する作業のことをリフレッシュ(記録保持動作)と呼びます。
そんな特性を持っているので長期的な記録には向かず、一時的な情報処理用途にしか使えません。
常にリフレッシュしているので消費電力は大きいですし、データの読み書きに時間がかかるというデメリットもあります。
では、何故そんなメモリが存在するのかというと、回路構造が単純なので低コストで大容量のメモリを作れるからです。
その為、コストと容量を重視される場面ではDRAMを使用していることが多々あります。
RAMの種類にはDRAMの他にSRAMというものがあり、SRAMはリフレッシュが不要だったりします。
特性は一長一短ですけどね。
「0」と「1」の羅列がそもそもよくわからないという方は以下の記事を参考にしてみてください。
論理回路の領分に入るので、キチンと理解したいなら順番に読むことを推奨します。
まとめ
DRAMとは、常にデータを更新しなければデータが消えるRAMです。
電源を落とすとデータは消えます。
以上、「DRAM」についてでした。