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<うたの雫(しずく)> やはり想像力には天空の高さが必要である。松野志保の歌集『われらの狩りの掟(おきて)』を読みながらそんなことを思った。 ・ゆで卵不器用に剥(む)くその手つき百年後 にもまた思い出す 「百年後」には恋人も私もいない。それは忘れないことの喩(ゆ)であり、愛すべき不器…