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INTEL Pentum n4200 は 2016年の第3四半期に登場したモバイル用CPUで、2021年4月にドン・キホーテから発売された7型モバイルノートPC「NANOTE P8」(定価32,780円)に採用されています。

果たして、このCPUはどの程度の性能を持っていて、どんな作業なら使えるのか?

このCPUを搭載するノートPCを検討されている方は、是非この記事をご一読下さい。

INTEL Pentum n4200 とは

INTEL Pentum n4200 は2016年の夏に発売されたCPUで、第7世代のCore-iシリーズが登場した時期に重なります。

廉価版のCPUとしてCeleron が存在しますが、PentiumはCeleron のワンランク上の製品という位置づけになっています。

CPUのプロセスルールは第6世代のCore-i シリーズと同様の 14nm が採用されており、グラフィック機能は Intel HD Graphics 505 が採用されています。

INTEL Pentum n4200 の基本スペックは次の通りです。

CPU コア数:4  スレッド数:4
基本クロック 標準:1.1GHz 最大: 2.5GHz
グラフィック Intel HD Graphics 505
TDP 6W

INTEL Pentum n4200 は 第4世代の Core-i5 と同等

ベンチマークテストで計測したCPUとGPUのスコアを比較すると、INTEL Pentum n4200 の 計算能力は 第4世代のCore-i5と同等で、グラフィック能力は少し低くて第3世代のCore-it を少し下回る性能となっています。

CPU性能はそれほど高くはありませんが、それでも一般的な事務作業程度であれば問題無くこなせるだけの能力はあります。

例えば、下記のような軽作業であれば十分に使えるでしょう。

  • ワード、エクセル、パワーポイントなどの文書作成
  • メールの送受信
  • ウェブサイトの閲覧
  • 人事や会計ソフトなどの事務処理アプリの利用程度

このCPUが搭載されているノートPCの傾向

2022年1月現在において、 INTEL Pentum n4200 が搭載されているノートPCは 7型2in1「ドン・キホーテ NANOTE P8」の1台のみでした。

下記がそのスペックになります。

補足 項目 スペック 補足
画面サイズ 7インチ
解像度 7型IPS式フルHD(1,920×1,200ドット)光沢 10点タッチ対応
重量 560kg
メモリ 8GB
ストレージ eMMC 64GB
DVDドライブ 無し
Office 無し
駆動時間 7時間
価格 32,780円

INTEL Pentum n4200 はノートPCよりも超小型デスクトップPCに採用されているケースが多く例えば次のような製品に搭載されています。

ベンチマークで性能を比較

結論を先に描きましたが、ここからはその理由を簡単に説明しておきます。

下記一覧は、 INTEL Pentum n4200 のベンチーマーク性能(CPU:PassMakr、GPU:FireStrike) を、Core-i5の世代別性能と比較したものになります。

CPU名称 PassMark GPU FireStrike コア数 スレッド数 TDP 定格
クロック
最大クロック
Core i5 8350U 6507 Intel UHD Graphics 620 990 4 8 15W 1.7GHz 3.6GHz
Core i5 7200U 3359 Intel HD Graphics 620 808 2 4 15W 2.5GHz 3.1GHz
Core i5 6300U 3277 Intel HD Graphics 520 707 2 4 15W 2.4GHz 3.0GHz
Core i5 5200U 2560 Intel HD Graphics 5500 594 2 4 15W 2.2GHz 2.7GHz
Core i5 4200U 2191 Intel HD Graphics 4400 492 2 4 15W 1.6GHz 2.6GHz
Pentium N4200 2141 Intel HD Graphics  505 353 4 4 6W 1.1GHz 2.5GHz
Core i5 3317U 1949 Intel HD Graphics 4000 411 2 4 17W 1.7GHz 2.6GHz
Core i5 2410M 1929 Intel HD Graphics 3000 198 2 4 35W 2.3GHz 2.9GHz

INTEL Pentum n4200 は2016年に発売された少し古いCPUではあり、第4世代のCore-i5 と同等の処理能力となっています。

この性能があれば、メールやネットサーフィン、YouTube動画、簡単な文書編集などの軽作業なら問題無く利用できるでしょう。

一方、TDPは進化していて1/3程度にまで抑えられているので、より長時間のバッテリー駆動が可能となっています。

このCPUに搭載されている 「Intel HD Graphics 505」は、第3世代のCore-i5 よりも低いので、正直軽い3Dゲームであっても遊ぶことは困難かと思われます。

まとめ

今回は INTEL Pentum n4200 の性能について、ネットで公表されているベンチーマークをもとに、歴代のCore-i5シリーズと比較してみました。

このCPUを搭載したノートPCはドン・キホーテから1製品しか発売されておらず、7インチという超小です。

CPU性能的にはメール、ネットサーフィン、動画閲覧、簡単な文書作成程度なら問題ありませんが、ストレージが 64GBなので、かなり使い勝手が制限されます。幸いタッチパネルが搭載されているため、タブレット代わりに使うのであれば購入も有りかと思います。

この記事が、皆さんのPC購入の参考になれば幸いです。