もっと詳しく

<p>障害があるとわかって、この子を迎えた | NHKニュース</p><p>亜由美さん(42)は去年、ダウン症の男の子を出産した。 不妊治療の末に授かった念願の第一子。 それでも検査でダウン症の可能性があると分かったときは、すぐに出産を決意したわけではなかったという。</p><p>【NHK】妊娠中の赤ちゃんに障害があるとわかったら9割が中絶を選んでいる。障害が分かったたうえで産むことを選んだ夫婦に話を聞いた。</p><p>「『話を聞いて、どう思った?』ということから始めて、『こういう部分は私たちの環境と似ているよね』とか、『こういう部分は、もっと不安になったな』とか。『じゃあ、ここはもっと考えようか』というのを繰り返していくっていう感じでした。『じゃあ、ここを調べてみるわ』とか」 亜由美さん 「それまではイメージでしかなかったのが、だんだんリアルになって。『ここは私たちでも乗り越えられるね、でもここはもっと不安だね』とかいう話に。最終的に、『何十年後の話は、私たち夫婦だけでも読めないんだから、今考えてもしょうがないよね』と思って」 秀行さん 「そもそも子どもは何のために産むのかというところまで考えました。普通考えないですよね。でも、最終的に妻が『僕を父親にしたい』って話をしてくれて。『2人で子育てをしてみたい』って言ってくれたのがいちばん大きかったですね。『じゃ、産もう』って。結構、スッと落ちましたね。妻がそう思ってくれていることがすごくうれしくて、『であれば、産みたいな』と思ってからは、めちゃくちゃスッキリしました」 亜由美さん 「私は、見ている方向が一緒になったなと感じたときからですね。つらいときも共有できるな、私一人が抱え込むんじゃなくて、夫と一緒に話していける、共有できると感じたときから、変わりました。そこで覚悟ができました。『産もう』って。NIPTを受けて、事前に障害のことがわかっていてよかったなと思います。事前に準備ができたし、自分たちの気持ちも整理できたし」 秀行さん ふたりは今、とても楽しんで息子・叶采(かなと)くんとの時間を過ごしているという。 出産後、話を聞かせてくれた吉岡さん夫婦に叶采くんを会わせに行くと、「育児を楽しむ2人の姿が羨ましい」と話してくれたそうだ。</p>