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<p>「早く解決を」 埼玉立てこもり、周辺住民100人以上が避難 | 毎日新聞</p><p>「早く解決を」 埼玉立てこもり、周辺住民100人以上が避難 避難所で対応にあたった市役所の職員によると、ピーク時には130人ほどが避難したものの、一部の避難者は迎えにきた親類や知人宅へ移動。午前1時20分時点で100人程度が避難しています。</p><p>銃を持った男が人質を取って立てこもった埼玉県ふじみ野市の民家周辺では現場へ向かう道路を塞ぐようにパトカーが止まり、物々しい雰囲気に包まれていた。警察官が、通りかかった人や集まった報道陣に対して現場から離れるように誘導していた。</p><p>現場から20メートルほどの距離にある自宅に祖父母と母、姉の5人で暮らす大学生の男性(19)は27日夜、「どーん」と響き渡るような音を聞いた。 家族と「トラックでもパンクしたのかな」と話していたが、しばらくするとパトカーのサイレンが鳴り響くようになる。その後、家に来た警察官からは「猟銃を持った男が立てこもっているから近くの小学校に逃げて」と指示を受けた。外に出ると大勢の警察官が集まっており「あのときの音は銃声だったのか」と怖くなったという。 いったんは、現場の民家と目と鼻の先にある小学校に多くの住民が避難した。だが、現場から近すぎるため、28日午前0時ごろには数百メートル離れた中学校に移るように指示された。男性は「事件が解決していないので怖かったが、早く現場から離れたかった」といい、現場から離れた場所にある中学校に歩いて避難した。「普段は静かな住宅街でこんなことが起きるなんて思ってもみなかった。早く事件が解決してくれることを願っている」。ともに避難した人たちはみんな疲れ切っていたという。 避難所の中学校では市役所の職員や学校関係者が慌ただしく避難者を受け入れていた。午前1時過ぎには高齢女性がヘルメットをかぶった警官2人に守られるようにして中学校まで来た。出迎えた女性から「もう大丈夫ですよ」と声をかけられると、警察官に頭を下げて校舎の中へ入っていった。 避難所で対応にあたった市役所の職員によると、ピーク時には130人ほどが避難したものの、一部の避難者は迎えにきた親類や知人宅へ移動した。午前1時20分時点で100人程度が避難している。午前1時半ごろ、中学校には飲み水や毛布などが届けられ、職員らが校舎内へ運び込んでいた。【駒木智一】 関連記事</p>