社会に出ると印鑑を押す頻度が飛躍的に増します。
承認やら契約をする際に印鑑を押す必要があるからですね。
シャチハタだと押しやすいのでミスすることはないのですが、実印や日付印の場合は勝手が違います。
朱肉の付け具合・力の入れ具合により一部掠れてしまったりした経験があるのではないでしょうか?
私は日付印が何故か苦手で、たまに一部霞んでしまいます。
なんか均一に力を籠めれないんですよ、あれ。
ミスしたら修正すれば良いのですが、修正にもしっかりと正しい方法というものが存在します。
今回は、押印をミスした時にどう対処すればいいかを簡単にまとめてみました。
ちなみに、「印鑑を押す」と記載すると日本語がおかしくなる箇所があったので、所々「押印」と記載しています。
「印鑑を押す」と「押印」では実際の意味は変わってきてしまうのですが、本記事における押印は印鑑を押すことと考えてください。
《押印の実際の意味》
ミスした印に二重線→少しズラして重ねて押印する対処
上記のような場合は、以下の訂正方法を実施します。
①間違えた印に横二重線を引く。
②間違えた印から少しズラして重ねて押印する。
③正しく押印する。
何かしらの理由で間違えた場合は、その印鑑が読み取れないようにする必要があると覚えましょう。
二重線だけでも問題無い場合がほとんどなのですが、本人以外でも訂正が可能なのでこの方法が推奨されているようです。
基本的に困ったら全部この対処をしておけば問題ないです。
多少のミスは無視していい場合がある
そもそもの話なのですが、実印が必要な場面では訂正が必要なミスでも、そうではない場面では訂正不要なミスというものがあります。
実印の場合、その印と照合を行うので一部掠れているなどのミスは許容できません。
ですが、ただ単に「承認・確認をしました」という意思を押印という手段で行う場合、別にその印を照合するわけでもないので多少掠れていたところで何の問題もありません。
つまり、荷物を受け取った際の印鑑くらいならある程度適当でもいいのです。
いくら訂正できると言っても二重線で消して、新たに押印して…とやると見映えは悪くなるので、自分の押している印の目的を考えて訂正するように心掛けると良いかもしれません。
やっていはいけない訂正
最後にやっていはいけない訂正方法について記述しておきます。
それは、上から完全に被せようとすることです。
ちょっと掠れたから上からもう一度押そうとしたことがある人はわかると思うのですが、人力だとほぼ100%ブレて、訂正前より悪化します。
横着せずにしっかり訂正するか、実印ではないならそのまま出してしまいましょう。
もちろん、二重線も何も書かずに改めて押印するはダメです。
押印した本人以外はその押印が何の意図で押されたものなのかわからないからです。
『それぐらい大体察せるでしょ』と思うかもしれませんが、書類を取り扱う場合は”多分”とか”大体”という懸念があってはいけないんです。