【書評】『完璧な家族』リサ・ガードナー著、満園真木訳 社会の歪み映す推理小説 （産経新聞）

『完璧な家族』（小学館文庫）大人気シリーズの新作であり、『棺の女』の続編となる本書。物語のはじまりは、とある銃撃事件だった。5人家族のなかで、行方が分からなくなっている長女以外の全員が、遺体となって見つかった。銃撃された4人は、はたして誰に？ 犬と一緒にいなくなった、16歳の長女が犯…