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黒や黄土色の土版に押された小さな足形。丸みを帯びた指の跡がくっきりと残る。北海道函館市の垣ノ島遺跡で見つかった17点の土版からは、亡き子をしのぶ縄文時代の親の心情がうかがえる。 垣ノ島遺跡は縄文時代早期前半から後期後半(紀元前7000年~同1000年ごろ)の約6000年間に人々が暮らした集落跡…