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<p>払う、拭う、磨く。心も整う“掃除の道具”10選。</p><p>古来より身辺を清め、魔を払う神聖な存在でもある箒。リビングの壁に掛けておきたくなる細部まで美しい秀逸な掃除道具で、ホコリを払うだけでなく心も整えて。 ⇒</p><p>いい掃除道具の条件ってなんだろう。身のまわりを確実にきれいにする機能性と、ついつい手に取りたくなる美しさ。加えてカーサが大切にしたいのは、「品のよさ」や「凛々しさ」だ。ホコリを払う、汚れを拭う、ピカピカに磨きあげる。使うことで気持ちも整う秀逸な掃除道具10選です。</p><p>・「払う」道具|〈箒工房佐京窯〉の《南部和箒》 職人が自ら育てたホウキモロコシで作る《南部和箒》。柄には根本がボコボコした布袋竹を使用。穂を抑える縄状のヒモは福島・奥会津の伝統工芸“ヒロロ”。山ブドウやマタタビを使う編み組細工だ。大・全長約107cm 22,000円/中・全長約91cm 20,350円(kuriya)。 丈夫なホウキモロコシを、力を込めてギュギュッと編み上げる。手にとるたびにうれしくなる美しさ。 高性能掃除機でも取りづらい床のホコリやカーペットの糸くずを、面白いほどササッと絡め取ってしまう道具がある。その名は《南部和箒》。東北の地で育てたホウキモロコシ独特のちりちりっと縮れた穂が、小さな塵もゴミも軽やかに取り去ってくれるのだ。 つくり手は青森県の〈箒工房佐京窯〉。自ら育てたホウキモロコシを1本1本手刈りで収穫し、蒸し煮して干して選別して、箒に編み上げる。その穂は柔かいけれどコシがあり、何十年も使える強さを備えている。 いちばんの魅力は、細部まで惚れ惚れするほど美しい姿。リビングの壁に掛けておきたくなるから、ホコリが気になった時にすぐ掃ける。使ってみると音の心地よさにもハッとする。音楽を聴きながら、鼻歌を歌いながら。ストレスなく掃除できるのがうれしい。 日本最古の書物『古事記』にも祭祀の道具として登場する箒。身辺を清め、魔を払う神聖な存在は、現代の暮らしにも美しさと心地よさと、気持ちの平安をもたらしてくれる。</p>