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(青磁社・1万3200円) 家族へ友へ、あふれる慕情 和歌のいのちは恋。恋とは魂を乞うこと。魂と魂が呼びあう詩――それが歌の根源。 すぐれた歌人にして古代学者の折口信夫はそう考えた。その思想を受け継ぐのが高弟の著者。このたび文化勲章をうけ、銘じて全歌集が刊行された。九十七歳。太平洋戦争で…