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冬の終わりの食卓に、アイバルが彩りを添える。赤パプリカを焼いて酢と油を加え、ペーストにしたバルカン半島の保存食。新しいビンを開けたら、サラエボのナーダたちを思い出した。1979年の秋を……。ベオグラードから列車で7時間ほど、サラエボに着くと夜だった。ザグレブの知り合いが、仲間のセアド…