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製造業の研究開発・生産技術領域においてAI・機械学習などを活用し研究開発現場の課題解決に向けた事業を展開するSUPWAT(スプワット)は、2月24日、シードラウンドで総額約1億5000万円の資金調達を行った。引受先はScrum Ventures、DEEPCOREとなる。

現在、SUPWATは製造業への深い知見を活用しながら、製造領域に対して機械学習などの技術を適用する「メカニカル・インフォマティクス技術」で研究開発現場の課題解決に向けた事業を展開。製造業の研究開発領域において誰でも簡単に定量的な判断ができるようになるサービスであるAIや機械学習を活用したSaaS型プラットフォーム「WALL」などを提供している。さらに同社は、受託研究開発としてNEDO/東京大学生産技術研究所と共同で「水素タンク」最適設計の研究にも採択され、、機械学習・AI技術を用いた最適設計技術を提供している。

調達した資金で、既存のサプライチェーンマネジメントの概念を変え、SUPWATが掲げるビジョンである「知的製造業の時代を創る」のために、エンジニアを中心とした採用を強化していくとのこと。

また、今回の発表に合わせてコンピュータービジョン・機械学習の応用研究やプロダクト開発、組織マネジメント、技術ブランディングなどを行うABEJAの共同創業者でCTOを務めた緒方貴紀氏が、SUPWATの技術顧問に就任する。

スクラムベンチャーズのプリンシパル黒田健介氏はリリースで「研究開発の現場では日々、担当者の勘と経験をもとにした仮説構築、それに基づいたマニュアルでの実験作業、実験データのCSVでのローカル管理・分析が行われており、クラウドや機械学習等 を用いた高度化・効率化の余地がいまだに大きく残されています。【略】高い技術力と現場への深い理解を併せ持つSUPWAT創業チームに、緒方さんという心強い味方も加わり、日本が誇る製造業という巨大産業のアップデートに挑みます」と述べている。