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ビデオカード(Graphics Processing Unit = GPU)の性能を計測するソフトウェアは色々な製品が存在しますが、その中で最も多く使われているのが 「3DMARK」です。

今回は、この「3DMark」に含まれている「Fire Strike」について、どの様なベンチマークテストであるか、そして計測された値がどのような意味を持つのかについて解説したいと思います。

Fire Strike とは?

Futuremark社が開発したベンチマークソフト「3DMark」は、ゲーミングPC向け、内蔵グラフィック向け、低消費電力向けなど、プラットフォームに特化した複数のベンチマークプログラムで構成されています。

「Fire Strike」 はその中の1つで、高性能ゲーミングPC向けのベンチマークプログラムです。

「3DMark」には有料版のAdvanced Edition(約3000円)と、機能が制限された無料版のBasic Edition が存在します。

無料のBasic Edition でも 「Fire Strike」での計測は可能なので、興味のある方は是非お試しください。

Fire Strikeのベンチマーク画面

「Fire Strike」を実行すると、最初に数分間のデモ画面が表示され、その後にベンチマークの計測が行われます。

具体的には実際のゲームと同じ画面(下図)をリアルタイムで描画し、その時のフレームレート等を計測していきます。

これにより、複雑な物体の形状を描く際の性能が数値化されるのです。

計測が終わると下図の通り計測結果(スコア)が表示されまます。

ちなみに、私がメインで使っている環境でのスコアは10749でした。

3DMARK のインストール方法

「3DMark」をインストールするには、「3DMarkの公式サイト」からインストーラーをダウンロードして実行する必要があります。

公式サイトを表示すると「3DMarkを購入する」が目につきますが、実はその右横にある「デモをダウンロード」からインストーラーをダウンロードします。

つまり、この「デモ」をダウンロードしてインストールしたものが「3DMark」のBasic Edition なのです。

注意点としては、この「デモ」をダウンロードするには、事前に「Streamクライアント」をインストールして置く必要があるということです。

Streamとは、アメリカのValve Corporationが運営するPCゲーム配信サイトであり、ゲームを購入したりプレイするためには「Streamクライアント」が必要となります。

「デモ」も「Stream」で配信されているので、「Streamクライアント」の事前インストールは必須ですので、インストールしていなければ先にそれをインストールしましょう。

スコアの目安

「Fire Strike」 のスコアは色々なサイトに掲載されていますが、同じGPUであってもスコアが1000~数千単位で異なることがあります。

CPUの性能が低ければGPUの性能を引き出せない場合があり、またベンチマークのバージョンによっても値が変わるため、あくまでも目安でしかありません。

それを前提に以下の記事をお読みいただければと思います。

各ゲームの公式サイトには推奨スペックが記載されていますので、そこに記載されているGPUと、Webサイトに掲載されているGPUのベンチマーク結果を対応づけてみました。

尚、推奨スペックにはGPU以外にCPUやメモリ搭載量も記載されていましたが、今回はそれを無視して「Fire Strike」のスコアだけに焦点を当てました。

快適にゲームをプレィするのであれば、CPUやメモリ搭載量も考慮して下さい。

階級 Fire Strike ゲーム名
超重量級 18000~ 黒い砂漠、Project Cars 3、Halo Infinite、ゴーストリコン ブレイクポイント、
FF7リメイク インターグレード、ファークライ6、Project CARS 2、
バトルフィールド2042、メトロ エクソダス、OUTRIDERS、Conan Exiles、
シェンムー3、BIOHAZARD VILLAGE、プラネット ズー、Forza Horizon 5 など
重量級 1000~15000 ファイナルファンタジー12、Planet Coaster、CONTROL、CoD:MW、
ライザのアトリエ、アサシンクリード、ヴァルハラ、エースコンバット7、
オクトパストラベラー、サイバーパンク2077、ザ、クルー2、三國志14、
シャドウ、オブ、ザ、トゥームレイダー、ジュラシック、ワールド、
エボリューション、SQUAD、戦国無双5、デス・ストランディング、
デビルメイクライ5、NEED FOR SPEED HEAT、バトルフィールド1、
バトルフィールド5、ファイナルファンタジー15、Forza、Horizon、4、
PUBG、ボーダーランズ3、モンスターハンターライズ、
モンスターハンターワールド、ライダーズ、リパブリック、Last Tide、
レッド・デッド・リデンプション2、アサシンクリードオデッセイ、
Apex、Legends、スカーレットネクサス、ダークソウル3、テイルズ、
オブ、アライズ、ファイナルファンタジー14、ファークライ5、
ファークライ ニュードーン、Microsoft Flight Simulator など
中量級 4000~8000 ウィッチャー3、CODE VEIN、ドラゴンクエスト11、無双OROCHI3、
METAL GEAR SURVIVE、レインボーシックス シージ、ワールドウォーZ、
ペルソナ5 スクランブル、DOAXVV、ロストアーク、
メタルギアソリッド5:ファントムペイン、オーバーウォッチ、GTA5、
シティーズ:スカイライン、ダークソウルリマスタード、バトルフォールド4、
World of Tanks、ウマ娘 など
軽量級 1000~3000 ザ・シムズ4、ドラゴンクエスト10、ブレイドアンドソウル、ソウルワーカー、
NEOVERSE、ペルソナ4 ザ・ゴールデン、Subnautica、World of Warships、
VALORANT、VALORANT、ARK: Survival Evolved、Astroneer など

まとめ

今回はビデオカード(GPU)のベンチマーク「3DMark」の中から、「Fire Strike」に絞って、ベンチマーク計測の具体的な方法、ダウンロード&インストール方法、ベンチマークスコアの目安について解説しました。

何度も言いますが、ベンチマークテストはあくまでも目安であり、ベンチマークソフトのバージョンやPCの性能(CPU,メモリ)によって左右され、数千程度の差が出る場合もありますので、あくまでも目安です。

しかし、うまく使えばカタログスペックからおおよその性能を把握することができますので、うまく活用して頂ければと思います。

今回の記事が皆様のPC及びビデオカード購入の参考になれば幸いです。