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昨年8月、あるピアニストが天国へ旅立った。長崎市で、半世紀近く大学の音楽講師を務めた大塚和子さん=享年(92)=。戦中に「非国民」と呼ばれながら続けたピアノ、父を奪った長崎原爆、戦後間もない米国留学-。激動の時代を生き抜き、晩年まで多くの教え子たちに慕われた。残された手記や家族の話…