今回は「フラックス」についてです。
初めに
業界には特有の専門用語があります。
私は一応電気系の仕事をしているので、そちらの基礎知識を本ブログにそれなりにまとめています。
なのですが、用語の意味だけ早く知りたい場合はどこに記述されているか探す必要が出て苦労しそうなので、こうして別途用語をまとめておくことにしました。
少しでも疑問に思った単語は調べてまとめていこうと思いますので、興味があったら他の単語の記事も眺めてみてください。
最低でもちょっと賢くなった気分にはなれるはずですよ?
ちなみに、本記事はタイトル通り”ふんわりとイメージする”、つまり入門向きの内容となっています。
難しい言い回しがあるなら例を挙げるなりして噛み砕いて記載します。
そこまでしないと自分で理解したと言えませんし。
また、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので、言葉遣いもゆるゆるにしています。
詳細なガチガチとした解説をお求めの人は他のサイトを見よう!
『せっかくだから俺はこの緑のブログを選ぶぜ!』という方はこのまま読み進めてくださいな。
フラックスとは?
フラックスとは、はんだ付け促進剤(酸性の薬品)のことです。
これが無いとはんだ付けが成り立たないと言っても過言ではありません。
フラックスの持つ作用は大きく分けて四つあります。
パターンの銅箔露出部についた異物や酸化膜を取り除く働きをするので、パターンとはんだの間で合金層を形成しやすくなります。
接合部が酸化しづらくなります。
はんだは表面張力のせいでダマ(丸くなること)になりやすいのですが、フラックスがあるとダマになりにくくなります。
つまり、フラックスがあると平らに広がりやすくなります。
表面がザラザラしたり、はんだごてを離す際に角ができたりするのはフラックスが足りていない証拠です。
この状態だと、近くのパターン同士でブリッジしてしまったりと碌なことがないです。
これは作用と言っていいのか微妙ですが、フラックスが真っ先にパターン表面に広がることではんだごての熱をより伝達してくれるので、はんだが溶融しやすくなります。
これらの作用によってはんだ付けが楽になっているのです。
フラックスの材料はヤニです。
ヤニとは、松ヤニなどの植物性の天然樹脂を薬品に加えたものです。
用語としての簡単な説明は以上です。
もう少し踏み込んだ説明も欲しい場合は以下の記事へどうぞ。

まとめ
フラックスとは、はんだ付け促進剤(酸性の薬品)のことです。
以上、「フラックス」についてでした。