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黒い画面に、白い絵の具を何層も重ねながら形を浮かび上がらせる。筆を進めていると、単なる絵の具の重なりだったものが突然生命をまとう瞬間がある。目に見えるモノを描きながら、真に表現したいのは佇(たたず)まいや気配。それは、すべての存在がつながる大いなる源を感じとること。 数年前から、…