今回は「EEPROM」についてです。
初めに
IT用語をまとめたサイトは数多くあります。
あるのですが、詳しく説明しようとしているのか情報過多になって、結局何が言いたいのかわからないサイトが非常に多いです。
また、編集者が知ってて当たり前と認識している内容の説明はスルーしていることも多々あります。
私は一応電気電子が専攻なので、IT用語は基礎中の基礎から知りたいのです。
その為、こうして自分で調べて自分なりに自分の言葉でまとめておこうと思ったわけです。
本記事は、タイトル通り”ふんわりとイメージする”、つまり入門向きの内容となっています。
難しい言い回しがあるなら例を挙げるなりして噛み砕いて記載します。
そこまでしないと自分で理解したと言えませんし。
また、形式ばった書き方だと拒否反応が起きる方もいそうなので、言葉遣いもゆるゆるにしています。
詳細なガチガチとした解説をお求めの人は他のサイトを見よう!
『せっかくだから俺はこの緑のブログを選ぶぜ!』という方はこのまま読み進めてくださいな。
EEPROMとは?
EEPROMとは、電気的にデータの読み書きが可能なメモリのことです。
不揮発性メモリ(電源を落としてもデータを保持するメモリ)でもあります。
EEPROMとは、電気的に内容の書き換え・データの消去が可能になったEPROMのことを指します。
EPROMを改善してできたのがEEPROMです。
EPROMとは、専用の機器を使用してデータの書き込みが一定回数可能なPROM(専用の機器を使用してデータの書き込みが可能なROM)のことです。
ROMは読み取り専用メモリのことです。
『読み取り専用メモリに書き込みが可能?』というツッコミは不要です。ROMが進化した末にできたものなので、名前がROMのままなんですよ。
EPROMのデータを消去する為には紫外線照射装置が必要でした。
なので、データを書き換える為にはEPROMを一度装置から取り外す必要がありました。
それに対し、読み書きを電気的に行えるようにすることで取り外す必要性がなくなったのがEEPROMです。
電気的な読み書きには専用の機器が不要になっているという点も進歩しています。
英語で[Electrically Erasable Programable Read Only Memory]と書きます。
名称通り消去方法が”電気的”になったEPROMということですね。
まとめると、ROM→PROM→EPROM→EEPROMという順番で進化をしていったわけです。
ちなみに、更にEEPROMを改良することでフラッシュメモリ(SDカード・USBメモリなど)が誕生しています。
EEPROMまではコンピュータの補助記憶装置(メインメモリを補助する側のメモリ)として使われていましたが、フラッシュメモリを使ったSSDなどはメインメモリとしても使われるようになっています。
その為か、フラッシュメモリの分類はRAM(データの読み書きは可能だけど電源を落とすとデータが消えるメモリ)でもROMでもない微妙な立ち位置になっています。
ROMの分類は無駄に多いので、簡単なイメージを以下にまとめました。
読み取り専用メモリとして開発。
技術が進歩したので名前に反して書き込みが可能になっている。
ROMの中にMROMとPROMという分類がある。
初期に開発された本当の意味での読み取り専用メモリのこと。
製造工程でデータを書き込んで以降は一切の書き込みが不可能。
MROMだと汎用性が無いので、購入者が自分でデータを書き込めるようなROMを開発してできた。
PROMの中にOTPROMとEPROMという分類がある。
PROMの中でも、データの書き込みが一度だけ可能なものをOTPROMと呼ぶようになった。
本来の意味でROMと呼べるギリギリライン。
おそらくEPROMより先にこちらが開発されたのではないかと思われる。
PROMの中でも、データの書き込みが一定数可能なものをEPROMと呼ぶようになった。
Read Onlyという概念は消し飛び、もはやROMとは言えなくなる。
専用機器が必要な上、EPROMを機器から取り外さなければいけないという問題点はある。
EPROMの問題点を解消して自由にデータの読み書きができるようになった。
![](https://www.flatsvillage.com/wp-content/uploads/2021/10/image.png)
まとめ
EEPROMとは、電気的にデータの読み書きが可能な不揮発性メモリです。
コンピュータの補助記憶装置として使用されます。
以上、「EEPROM」についてでした。