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◆今 母と訪(と)ふ日向(ひなた)明かりの梅の園 林桂 この句から能「高砂」の次の詞章を連想した。「玉藻刈るなる岸陰の 松根(しょうこん)に倚(よ)って腰を摩(す)れば、千年の緑手に満てり。梅花を折って頭(こうべ)に挿せば、二月の雪衣(ころも)に落つ」。林さんの句の母と主人公がなんと…