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メルセデスEクラスセダン(W213)が最終受注締め切り2020年3月3日午前9時!!!

メルセデスEクラス: セダンのオーダーストップを実施。メルセデスGクラスに続き、Eクラスセダンにもオーダーストップがかかっている。どうやらメルセデスは現行型を全く出さなくなるようだ。

ダブルショック

2022年2月の初め、そのショックは「メルセデスGクラス」に直撃し、今、それは別のモデルを直撃し、注文停止を命じた。2月11日(金)より、現行「メルセデスEクラスセダン(W213)」も注文できなくなったと、「シュトゥットガルター ナッハリヒテン」紙が報じている。しかし、この受注停止は「S213」エステートバージョンには適用されない。エステートモデルはまだ注文&利用可能だ。加えて、オーダーストップが期間限定とされている「Gクラス」とは異なり、残念ながら、「W213」のセダン版は今後一切提供されないようだ。

販売店には、これまでに受けた注文はモデルチェンジまでに処理(納車)すると伝えているとのことだ。2023年の新世代Eクラス発売までに、現行セダンが再びコンフィギュレーションを変更できるようになるとは思えない。その理由は、「Gクラス」と同じで、需要が高すぎることと、世界的な半導体チップ不足であると、メルセデスの広報担当者は「ハンデルスブラット」紙に語っている。

デモカー、ストックカーはまだある

それでも絶対に「Eクラスセダン」が欲しいという人は、現在手に入れられるものを手に入れるしかないだろう。個々のショールーム、デモカー、ディーラーカー(いわゆる新古車状態のもの)は、まだ利用可能であると広報担当者は述べている。それは、メルセデスのホームページにあるオンラインショップを見れば確認できる。しかし、その販売台数はドイツ国内で8台のみだ(2月16日現在)。

残るは中古車だ。中古車市場では、まだ数百台のエントリーがあり、中には低走行距離のものもある。残念ながら、新車市場の緊迫した状況は、中古車価格にも反映されている。「Eクラス」のエントリーグレードである「200dディーゼル」の中古車でも、最安値は44,000ユーロ(約585万円)前後と、お買い得感は皆無だ。

自動車の納期が延びている、それは昨今世界的な半導体や、各種パーツなどの不足に由来している案件だが、ともかく、トヨタでも、「ランドクルーザー」が納車4年待ちとか、「ハリアー」が半年以上などなど、わが国でもかなりの問題となっていることは確かである。

さて今回の「W213 Eクラスメルセデス」のセダンが注文停止、というのはまあ仕方ないかなと思える部分あり、ある程度納得のいく(?)ニュースではある。というのも「W213」メルセデス・ベンツはもうモデル末期の状況だし、新型もスクープされはじめている。おそらく来年には新しいモデルが発表になるだろうし、そういう意味では「そろそろ工場の入れ替え」が行われてもおかしくない状況である。さらに今回はステーションワゴンではなくセダンのみが対象であるという部分も、セダンの人気が落ちている昨今としては納得のいく処置ではないだろうか。

さすがに「ゲレンデヴァーゲン」の受注停止はショッキングではあるが、こちらも大幅マイナーチェンジを控えているし、そういうモデル変更と半導体不足などが複合的に関連したニュースであると思われる。決して「Eクラス メルセデス・ベンツ」が世の中からなくなってしまうわけではないので、安心(?)してほしい。

Text: Katharina Berndt
加筆: 大林晃平
Photo: Mercedes Benz AG