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<p>高木美帆「やったぜ」の会心レース 五輪新で有終「金」</p><p>高木美帆「やったぜ」の会心レース 五輪新で有終「金」 2位に0秒64差をつける1分13秒19の五輪新記録での圧勝だった。日本のエース、高木美帆(日体大職)が今大会5種目の女子1000メートルを制し、最後の最後で自身初の個人種目の金メダルを獲得した。</p><p>2位に0秒64差をつける1分13秒19の五輪新記録での圧勝だった。日本のエース、高木美帆(日体大職)が今大会5種目の女子1000メートルを制し、最後の最後で自…</p><p>2位に0秒64差をつける1分13秒19の五輪新記録での圧勝だった。日本のエース、高木美帆(日体大職)が今大会5種目の女子1000メートルを制し、最後の最後で自身初の個人種目の金メダルを獲得した。「やったぜ、みたいな、そんな感じでした」と感情を爆発させた。 スタートから全開だった。200メートルをトップタイの17秒60で通過すると、そこからの1周を26秒88で駆け抜ける。最後の1周はトップの28秒71と粘った。レース後は両腕を高くつき上げ、「金メダル以上に、渾身のレースができたのがうれしかった」と納得のレースだった。 今大会5種目め、7本めのレースだった。15日夜には団体追い抜きのレースがあったばかり。「体の方は限界がきていて、内側の疲労は初めて感じるものがあった」という。それでも「2周(程度)だったら頑張れると思った」。長距離までしっかりこなしてきた積み重ねが、最後に自身を救った。 通算獲得メダル数を夏冬通じて日本女子最多を更新する7個とし、歴史に残るアスリートとなった。だが本来はそれほどストイックな方ではない。「つらい練習をしなくて済むんだったらしたくないタイプ。(陸上トレーニングで体を鍛える)夏場はモチベーションも低い」という。 それでも2014年ソチ五輪で代表から外れた経験もあり、「成し遂げたいことがあるのであれば、それ相応の覚悟が必要」と自らを追い込んできた。 その努力が報われ、今大会で獲得したメダルは金1個と銀3個。「最後はやりきれたなという強い達成感を感じている」。疲労感を漂わせながらも満足げだった。(橋本謙太郎) 特集・連載:</p>