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<p>15歳ワリエワ、失意の涙 崩れて4位</p><p>15歳ワリエワ、失意の涙 崩れて4位 ドーピング疑惑が発覚したカミラ・ワリエワ(15)は、フリーでジャンプの着氷が何度も乱れ、本来の力が出せないまま4位に終わった。大会のスター候補は演技後に涙ぐみ、憔悴した様子で会場を去った。</p><p>【北京=桑村朋】金メダル最有力候補が、崩れ落ちた。ドーピング疑惑が発覚したロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)は、フリーでジャンプの…</p><p>演技を終え涙するカミラ・ワリエワ =17日、首都体育館(桐原正道撮影) 【北京=桑村朋】金メダル最有力候補が、崩れ落ちた。ドーピング疑惑が発覚したロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)は、フリーでジャンプの着氷が何度も乱れ、本来の力が出せないまま4位に終わった。大会のスター候補は演技後に涙ぐみ、憔悴(しょうすい)した様子で会場を去った。 これで3位以上のメダルは決まったが、ワリエワのドーピング違反が大会後に確定する可能性があり、4位以下の順位は「暫定」扱いとなる。国際オリンピック委員会(IOC)はワリエワが優勝に貢献した団体戦のメダル授与式は問題解決まで行わないとしている。 疑いが晴れないまま迎えたフリーは最終滑走の25番目でスタート。冒頭の4回転サルコーは持ちこたえたが、2回目以降のジャンプは着氷が何度も乱れた。演技はやり抜いたが、精彩を欠く内容となり、本来の姿とはほど遠い滑りとなった。 演技後はROC関係者が立ち上がり、「カミーラ」の大合唱。大舞台で滑りきった15歳をたたえたが、本人は落ち着かない様子でリンクを降り、4位になったことを知ると、顔を覆って涙をぬぐった。取材エリアでも報道陣の取材に応じず、失意の表情で足早に立ち去った。 ワリエワは大会中、昨年12月の検体から陽性反応が出たことが発覚。スポーツ仲裁裁判所(CAS)は14日、五輪出場継続を認めたロシアの検査機関の決定を支持する裁定を下し、個人戦参加が認められた。</p>