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豫章へ 3――兄上、母上とは、今日、ここで別れることになる。諸葛亮(しょかつりょう)の胸に哀(かな)しみが盈(み)ちた。しばらくふたりをみつめてから、「兄上はあえて叔父(おじ)上を怒らせた、そうですね」と、念をおすように問うた。兄は継母とわずかに目を合わせ、それから諸葛亮にまなざし…