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IntelではCES2022にてデスクトップ向けのCore i9-12900Kより更に上位モデルにあたるCore i9-12900KSを投入すると発表をしましたが、この最上位モデルのベースクロック時のTDPと販売価格が判明しました。

高クロック動作が可能な特別モデル、Core i9-12900KS

Intel Core i9-12900KS shows up with 780 USD price and 150W base power – VideoCardz.com

IntelはCES2022にてAlder Lake-S CPUとして最上位モデルに位置するCore i9-12900Kに対して更に動作クロックを引き上げるためにダイを厳選したCore i9-12900KSを発表しました。

このCore i9-12900KSは登場すると見られていたAMD Ryzen 9 5950Xの3D V-Cache搭載版を警戒して投入が行われたモデルと見られています。

コア数やキャッシュ容量など基本的な仕様はCore i9-12900Kと同じくP-Core 8基、E-Core8基で計16コア、24スレッドでキャッシュ容量は30MBになっています。一方で動作クロックについてはCore i9-12900Kでは1コアのみの最大ブースト時が5.2 GHz、全コア動作時には4.9 GHzとなっていますが、Core i9-12900KSでは1コアのみの最大ブースト時は5.5 GHz、全コア動作時には5.2 GHzにまで引き上げられています。

そんなCore i9-12900KSは2022年3月末までであるQ1中の登場が予定されていますが、TDPや販売価格に関する情報が出現しました。

ベースクロックも引き上げでTDPは150Wに。販売価格は日本円で10万円越えに

Core i9-12900KSについてはBX8071512900KSと呼ばれる品番が与えられているようです。ネット上などに出現している品番情報や商品販売ページなどを扱うmomomo_us氏によると、このCPUではベースの動作クロックはCore i9-12900Kの3.2 GHzから0.2 GHz引き上げられた3.4 GHzに設定がされているとの事です。

これにより、ベースクロック動作でのTDPに関しては125Wから150Wに引き上げられた仕様になるようです。現時点でブースト動作時の消費電力を示すMTPについては不明ですが、Core i9-12900Kの241Wから300Wに近い値になる事はほぼ確実と言えそうです。

このCore i9-12900KSについては価格もmomomo_us氏が見つけた量販店の情報によると、790ドル近い値段が付けられた状態となっており、メーカー希望小売価格が589ドルに設定されているCore i9-12900Kに比べると200ドル近く高い値段になっています。

Intel製CPUは日本で販売される際にはメーカー希望小売価格(ドル)に対して1ドル130円換算で販売される事が多いです。この1ドル130円換算でCore i9-12900KSを計算すると102,700円と言う価格になりますので、日本での販売価格は10万円程度で販売されるものと考えられます。

Core i9-12900KSについては通常のCore i9-12900Kに比べて約5~8%程度パフォーマンスが高くなるとベンチマークのリーク情報からは判明していますが、価格については20%以上高い設定となっていますのでコストパフォーマンスと言う面では非常に悪いCPUになっています。(コスパで選ぶCPUではありませんが・・・)

 

Core i9-12900KSについては元々は3D V-Cacheを搭載したRyzenを警戒して作られたものと見られていますが、Intelの予測に反してAMDではアッパーミドルのRyzen 7 5800X3Dのみを登場させたため、存在意義に関しては失いつつまります。Intelとして元々10万円近い価格での販売を検討していたかは不明ですが、恐らくライバルが不在という事でこのCore i9-12900KSはZen4 Ryzen 7000シリーズなどが登場するまではかなり高値で販売が続けられる気がします。

なお、このCore i9-12900KSですが恐らくハイスペックPCを求めるユーザーでもCore i9-12900Kで十分足りるのでHWBotで最高記録を出したいという一部のプロ以外はこのCPUを買い求める意味はあまり無いと思います。

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