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ノア/ヴォクシー、フェアレディZ、シビックタイプR……2022年も魅力的なニューモデルが続々登場!! 国内クルマ業界最新動向

 毎月200店以上の新車ディーラーを回って『生』の新車情報を届けてくれる遠藤徹氏。

 新車販売は半導体をはじめとしたパーツ供給不足による納期遅延の影響がまだ続いているが、今年もSUVやミニバン、それにスポーツモデルも含めて魅力的な新型車の登場が予想される。2022年登場予定のニューモデルを中心に、遠藤氏が入手した新車情報をまとめてお届け!!

※本稿は2022年1月のものです
文/遠藤徹、予想CG/ベストカー編集部、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年2月10日号

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■2022年トヨタの新型車はノア/ヴォク、アルファードなど

モデル末期となった現行型も根強い人気のアルファードだが2022年に一新する予定。新型はプラットフォームもパワートレーンも一新される(ベストカー編集部が作成した予想CG)

 2022年におけるトヨタの新型車はすでに発表・発売されたノア/ヴォクシーに加え、アルファード、シエンタの各フルモデルチェンジと新型電気自動車の5車種になることが明らかとなりました。全車種のミニバンが世代交代する見通しです。

 また、ハイブリッド車は従来モデルでは販売構成比が各シリーズ全体の30〜50%でしたが、次期型では80%程度と完全な中心モデルになることを目指して開発を進めていることが窺えます。

 ノア/ヴォクシーは1月13日発売ですが、昨年12月上旬から事前の予約受付を実施しています。予約の滑り出しは好調で、納期は4月以降となっています。

 次期型アルファードは12月頃の一新が有力です。ヴェルファイアを統合し、「アルファード」に一本化されます。エクステリアデザインはキープコンセプトで、よりアピール力をアップさせたスタイルになります。

 パワーユニットは2.5LのガソリンNA、2.5Lハイブリッドを搭載する見込みです。ハイブリッドは現行型では4WD車のみですが、2WD車にも設定します。

 シエンタは現行型の個性的なデザインから、丸みのあるボックス型フォルムのシンプルなデザインへ生まれ変わります。パワーユニットはヤリスで採用されている1.5Lの改良型で、そのNAとハイブリッドを搭載します。ハイブリッドは2WD車だけでなく4WD車にも設定します。

 新型電気自動車はスバルとの共同開発によるSUVタイプで、9月頃投入の見込みです。航続距離は530kmを目標に開発を進めています。車両価格は600万円程度の設定となりそうです。

■2022年日産の新型車はフェアレディZ、軽EVなど

 日産の2022年発売予定の新型車は2月にフェアレディZのフルモデルチェンジ、4月に軽自動車ベースの新型電気自動車、4月にエクストレイルの一新などとなっています。このほか、追加モデルでは5月にキックスの4WD車設定などがある予定です。

 次期型セレナは2022年後半に投入される見込みですが、2023年に先送りになる可能性もあります。

 次期型フェアレディZはすでに北米仕様が公表されており、日本バージョンは基本的にその右ハンドル仕様となります。パワーユニットは現行スカイライン400Rと同じ405psの3Lツインターボを搭載します。

 次期型エクストレイルは、本来2021年前半の投入予定でしたが、半導体部品の供給遅れなどで2022年秋に先送りになります。次期型は三菱アウトランダーとプラットフォームを共用した姉妹車となります。

 パワーユニットは2LガソリンNAと新開発の1.5Lターボe-POWERの2本立てになりそうですが、e-POWERだけに一本化する可能性もあります。

■ホンダ2022年の新型車はステップワゴン、シビックタイプR、小型SUVなど

ホンダの米国部門がプロトタイプによる鈴鹿サーキットの走行テストの様子などを公開した新型シビックタイプR。着々と開発が進められている

 ホンダは2022年のニューモデル展開で、ステップワゴンとシビックタイプRのフルモデルチェンジ、新しい小型SUVを投入します。マイナーチェンジではフィット、追加モデルはシビックにハイブリッドを設定します。

 ステップワゴンは5月にもフルモデルチェンジする予定です。新開発のプラットフォームを採用する次期型は全幅を1750mmに拡大した3ナンバーサイズとなり、クォリティアップ、使い勝手の向上、安全対策強化が図られます。

 パワーユニットは従来の2Lハイブリッド、1.5Lターボを踏襲しますが改良版を搭載します。ハイブリッドは従来の2WDに加えて4WD車もラインナップに加えます。バックドアのわくわくゲートは廃止され、跳ね上げ式のみのハッチゲートになります。

 シビックタイプRはキープコンセプトで、パワーユニットとボディ剛性の性能向上、足回りの強化などで走りのポテンシャルが一段とアップします。

 エンジンは2Lターボを踏襲しますが、より加速性能に磨きをかけます。今回も限定生産になる可能性が高いです。また、シビックシリーズには1.5Lハイブリッド車が追加設定され、同時にインサイトが廃止されます。

 新小型SUVはヴェゼルベースの上級モデルで、2Lハイブリッドと1.5Lターボユニットを搭載します。車両価格は260万〜350万円程度になりそうです。

■スズキ2022年のニューモデル展開はスイフトの世代交代

 スズキの2022年におけるニューモデル展開はスイフトのフルモデルチェンジが予想されます。次期型のスイフトは現行型にある1.2Lのストロングハイブリッドを廃止して、マイルドハイブリッドだけに一本化します。デビューは9月頃が予想されます。

 また、2022年はアルトラパンもフルモデルチェンジする可能性があります。12月に一新したアルト同様にマイルドハイブリッドによって電動化され、夏頃に登場するかもしれません。

■ダイハツ2022年の新型車はムーヴのフルモデルチェンジ

 ダイハツムーヴのフルモデルチェンジは2022年の中盤になりそうです。次期型は電動化をどのように進めるかまだ明らかになっていませんが、660ccエンジンを発電に使うシリーズハイブリッドの搭載が有力です。

 またムーヴキャンバスも夏頃に世代交代するという情報があります。

■スバル2022年の新型車はインプレッサ、XV、新型EV

2021年11月に世界初公開されたスバル新型EVのソルテラは2022年秋頃に発売予定。そのほか、2022年にスバルはインプレッサとXVの世代交代もある見通し

 スバルは2022年にインプレッサとXVをフルモデルチェンジし、さらに新型電気自動車のソルテラを投入します。

 次期型インプレッサ&XVは、インナーフレーム構造を採用したスバルグローバルプラットフォームを採用し、アイサイトXの標準装備車を設定します。電動化はマイルドハイブリッドで対応します。発表は夏になる見込みで、XVはそれより数カ月後になるかもしれません。

 ソルテラはトヨタとの共同開発によるSUVスタイルのEVで航続距離は530kmを目指して開発を進めています。発売は9月頃が有力です。

■2023年にはレヴォーグがビッグマイナーチェンジ

 2023年夏にはレヴォーグがビッグマイナーチェンジします。フロントマスクを中心とした内外装のデザイン変更、安全対策強化、走りのポテンシャルアップが図られる予定です。

■三菱2022年の新型車は軽自動車ベース電気自動車が登場

 三菱自動車は2022年のニューモデル展開として軽自動車ベースの新型電気自動車を発売します。この電気自動車は日産との共同開発車で、航続距離は150〜170kmを目指して開発を進めています。生産は三菱が担当します。

 また、エクリプスクロスが一新する情報もあり、次期型は日産のキックスとベースを共用する可能性があります。

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