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新型ヴォクシー/ノア登場で中古車がめっちゃお買い得に…?? それとも…??

 2022年1月13日、売れ筋ミニバンのトヨタノア/ヴォクシーがフルモデルチェンジを行い、新型へとスイッチした。

 TNGAプラットフォームを採用し、全車3ナンバーボディとなったのをはじめ、新世代ハイブリッドの採用。トヨタセーフティセンスやトヨタチームメイトなど最新の先進装備を採用するなど話題豊富。

 新車の販売も好調で、ハイブリッド車に高度運転支援技術「トヨタチームメイト」を装着すると納車期間が長期化とも言われている。

新車セールスが好調なノア/ヴォクシーだが、フルモデルチェンジは中古車市場に与える影響が大きい。そこで、ここではフルモデルチェンジによってノア/ヴォクシーの旧型の中古車市場の動向をチェックしてみる。

文/萩原文博、写真/ベストカーweb編集部、萩原文博

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ヴォクシー、ノアともに中古車の流通台数は豊富

旧型ノアの外観

 旧型となったトヨタノア/ヴォクシーは、2014年1月に登場。新開発の低床フラットフロアによる革新のパッケージを採用することで、クラストップレベルの広々空間やノンステップによる子供・高齢者にも優しい乗降性、使い勝手の良い荷室が特徴だ。

 モデル体系は、5ナンバーサイズの標準モデルと3ナンバーサイズのエアロモデルの2種類。搭載するパワートレインは、2L直列4気筒ガソリンエンジン+CVTに加えて、WLTCモード燃費で19.0km/Lを実現した1.8L直4エンジン+モーターの本格ハイブリッドシステムを搭載。駆動方式は2Lガソリン車が2WDと4WD。ハイブリッド車は2WDのみだ。

 2016年1月に一部改良を行い、衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ、レーディパーチャーアラート、オートマチックハイビームをセットにした「トヨタセーフティセンスC」を採用。また、ハイブリッド車に待望のエアロモデルを設定した。

 2017年7月のマイナーチェンジでは、外観の変更に加えて、ボディ剛性の見直しやショックアブソーバーの改良により静粛性や乗り心地を向上させた。そしてインテリアでは、センターコンソールボックスや助手席シートバックテーブル、充電用USB端子など使い勝手の良い室内装備を充実させると同時にスライドドアにシールを追加し遮音性を向上させて、質感の高さを追求している。

 2019年1月の一部改良では、搭載している衝突回避支援パッケージ「トヨタセーフティセンス」の機能性を向上。昼間の歩行者も検知対象に加えたプリクラッシュセーフティ(レーザーレーダー+単眼カメラ)を採用。さらに駐車場などでのアクセルとブレーキのペダル踏み間違い時における衝突被害軽減に寄与する先進の安全機能インテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]を新たに設定するなど安全性を向上させている。

 新型と比べると、運転支援システムは物足りないが、これからのパートナーとして迎えるのであれば、最低でも2016年式以降のトヨタセーフティセンス装着車を狙いたい。

両モデルともに流通台数は減っているが、狙い目はハイブリッドだ

旧型ノアの走行シーン

 それでは、まずは流通台数の多いヴォクシーから見てみる。

 現在、旧型ヴォクシーの中古車の流通台数は約2860台。平均価格は約223.7万円だ。フルモデルチェンジ前の2021年12月時点での流通台数は約3,455台。平均価格は約223.7万円だったので、流通台数は減少傾向だが、平均価格は横這いで推移している。

 旧型ヴォクシーの価格帯は約75万~約450万円。さらにトヨタセーフティセンスCを採用した2016年式以降に絞っても、価格帯は約75万~約450万円。流通台数は約2,680台と非常に豊富だ。

 2021年式、走行距離500km以下といういわゆるおろしたて中古車は約167台で、価格帯は約260万~約406万円。フルモデルチェンジ前から流通台数は半減となり、価格帯は最安値が約21万円アップしている。

 一方の旧型ノアは、約1520台の中古車が流通していて、平均価格は約212.7万円。フルモデルチェンジ直前の時は流通台数約1,940台、平均価格約211.2万円だったので、流通台数は減少し、平均価格は横這いといえる状況だ。

 旧型ノアの中古車の価格帯は約83万~約374.8万円で、フルモデルチェンジ前の約82万~約394万と比べると、高価格物件が減少している。そして2016 年式以降に絞ると、流通台数は約1,074台、価格帯は約96万~約365万円となっている。

 ノアのおろしたて中古車は、約62台で価格帯は約210万~約389万円。フルモデルチェンジ直前の約70台から若干減少傾向で、価格帯は約200万~約360万円だったので値上がり傾向となっている。

 フルモデルチェンジ前後のわずか1カ月で旧型ノア/ヴォクシーの中古車相場には動きがあった。パワートレインは2Lとハイブリッドがあるが、割安感が大きいのはハイブリッドのほう。人気のエアログレードを外せば、コストパフォーマンスは高い。

 プラットフォームやパワートレインを一新した新型は魅力的だが、コロナ禍と半導体不足による納車の見通しが立たない状況だけに、ここは、200万円台で高年式の旧型ノア/ヴォクシーの中古車を手に入れて、充実したカーライフを少しでも早く味わうという選択もありだ。

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