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ルノー、「カジャー」後継モデルのインテリアスケッチを初公開。新しいティザー画像は、カジャー後継モデルのルノー オーストラルのインテリアの第一印象を提供している。SUVはガソリンモデルのみとなる。新着情報。

ルノーは、「VWティグアン」のライバルである「カジャー」を新しいモデル名とともに再登場させる。 2022年の夏にワールドプレミアを迎え、同年には新しい名前で市場に投入される可能性が高い。「カジャー」の代わりに、コンパクトSUVの名称は「オーストラル」となる予定だ。
ルノーはすでに新型車のティザー画像を公開し続けている。最新のティザー画像はインテリアのイラストだ。

図面からは、「オーストラル」には、「メガーヌE-Techエレクトリック」からスピードメーターとインフォテインメント機能を、L字型スクリーンにした新しいインフォテインメントが搭載されることが明らかになっている。

また、ほとんどの機能をタッチパネルで操作するため、ボタン類がほとんどないのも特徴だ。例外は、電動「メガーヌ」のように、「オーストラル」でも直立インフォテインメント画面の下にボタンのストリップのように見える、空調コントロールシステムが備わっている可能性が高い。

インテリアのティザー画像では、デジタルコックピットとセンターディスプレイの新しいL字型アンサンブルを見ることができる。

このディスプレイの背後には、Googleと共同開発したルノーの新ソフトウェア「OpenR」があり、マップやGoogle検索などの機能も搭載している。Android AutoやApple CarPlayにより、スマートフォンをケーブルレスで接続することも可能となっている。この図面の他の印象的な特徴は、非常に未来的なステアリングホイール(量産時には少しトーンが下がるかもしれないが・・・)と、高く盛り上がったセンターコンソールだ。

市場導入時には、SUVにはマイルドハイブリッドガソリンエンジンのみが用意される。ルノーはすでに2022年初頭、エンジンに関する最初の情報を公開していおり、どうやら、ディーゼルはなくなるようだ。市場導入時には、2種類の電動ガソリンエンジンが価格表に掲載され、いずれもマイルドハイブリッドモデルとなる。12Vシステムを搭載した1.3リッターエンジンは旧知の存在で、SUVクーペの「アルカナ」では最高出力158馬力を発生する。48Vシステムを搭載した新開発の1.2リッターガソリンエンジンも用意される。

残念ながら、ルノーはどれほどのパワーレベルがあるのかについては、まだ沈黙を守っている。ただし、トップモデルが200馬力になることだけが明らかにされている。また、後日、プラグインハイブリッドのバリエーションが登場する可能性も高い。ルノーの開発責任者ジル ルボーニュは、インタビューで、「オーストラル」の電気自動車版も登場する – ただし、それはおそらく日産アリヤの技術を使ったものになるだろう」と語っている。

フルカモフラージュされた「オーストラル」のプロトタイプをティザーで公開

オーストラルの公式写真では、まだ明らかにされていないが、かなりカモフラージュされたプロトタイプは以前レポートした通りだ。しかし、「カジャー」の後継モデルは、「メガーヌE-Techエレクトリック」で導入された新しいブランドデザインを踏襲すると想定される。

オーストラルという名前は、ラテン語で「南」を意味する”australis”に由来している。

新しいルノーのロゴも決まっており、すでにプロトタイプのフォイルに含まれている。電動クロスオーバーとは異なり、大型のSUVには、おそらく顕著なラジエーターグリルが採用されるだろう。メインヘッドライトの下にあるブランドらしいライトシグネチャーも確実に残されている。

技術的には、現行の「日産キャシュカイ」と同じプラットフォームをベースにしているが、「オーストラル」は、日本の兄弟機とは全く異なる外観になりそうだ。プロトタイプでは、ウィンドウのラインが明らかに違うことが見て取れる。ルノーは、5シーターの外寸を4.51メートルと語っており、大型のSUVにふさわしい空間を備えていると言う。

Text: Peter R. Fischer und Katharina Berndt
Photo: GROUP RENAULT