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高峰秀子の著書小欄は安野光雅さんが本紙に連載中、雑談担当だった。ほぼ仕事の役には立たなかったわけだが映画の話でよく盛り上がった。小欄が古い映画を持ち出すと安野さんは古い古い映画を記憶の奥から引き出した。なかでも「あの高峰秀子がね」と身内のように語る時、ひときわ熱を帯び、よほどお好…