ニューガーデンが連勝。琢磨は残り2周でクラッシュ【順位結果】インディカー第3戦ロングビーチ決勝

　カリフォルニア州ロングビーチ市街地で開催されたNTTインディカー・シリーズ第3戦。10日に行われた決勝レースは、ジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）が勝利し、2連勝を飾った。

　佐藤琢磨（デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシング）は、22番手スタートから15番手までポジションをアップ。しかし、残り2周でクラッシュを喫し17位でレースを終えている。

　ポールポジションのコルトン・ハータ（アンドレッティ・オートスポート）を先頭に47回目のロングビーチGPが幕を開ける。

　ハータは、ホールショットを決め、2番手のジョセフ・ニューガーデン（チーム・ペンスキー）は、アレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）に迫られるも2番手をキープ。

　6周目、ダルトン・ケレット（AJフォイト）が単独クラッシュを喫し、1回目のイエローコーションに。レースは10周目に再開する。

　21周目、トップ争いはこう着するなか4番手のフェリックス・ローゼンクヴィスト（アロウ・マクラーレンSP）のペースが落ち4位争いが激化。アレクサンダー・ロッシ（アンドレッティ・オートスポート）は、接触しながらローゼンクヴィストをオーバーテイクし4番手を奪取。ローゼンクヴィストは、さらに後方にも抜かれポジションを大きく落としていく。

　28周目、3番手のアレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）が1回目のピット作業へ。トップのハータは29周を走行してピットへと向かう。翌周、ニューガーデンもピットイン。

　各車1回目のピット作業を終えるとパロウが実質トップに浮上。ニューガーデン、ハータの順で2スティント目に。22番手スタートの琢磨は15番手までポジションをアップする。

　パロウはトップをキープし、55周を走行してピットイン。ブラックタイヤで最終スティントへと向かう。翌周、トップ争いのハータが単独クラッシュ。このタイミングで各車一気にピットへ。ニューガーデンはパロウの目の前でピットアウトし、冷えたタイヤでポジションをトップを死守する。

　60周目、シモン・パジェノー（メイヤー・シャンク・レーシング）が佐藤琢磨と接触しスピン。2回目のイエローコーションとなる。ニューガーデン、パロウ、マーカス・エリクソン（チップ・ガナッシ）、グロージャン、ウィル・パワー（チーム・ペンスキー）の順でレース再開は67周目。

　ターン4で3番手のエリクソンはバランスを崩しウォールに接触。スピンを喫しトップ争いから脱落。ポジションをアップしたグロージャンはパロウに迫り、優勝争うはこの3台に。

　グロージャンは、70周目にパロウを交わし2番手に。その勢いでニューガーデンを捉える。しかし、ニューガーデンはグロージャンのプッシュ・トゥ・パスを使ったアタックを巧みに交わしトップをキープ。

　残り10周となった76周目、デビッド・マルーカス（デイル・コイン）とジミー・ジョンソン（チップ・ガナッシ）がクラッシュ。再びイエローコーションとなる。

　81周目、残り5周でリスタート。グロージャンが狙うもニューガーデンはトップをキープ。残り2周、ターン8で琢磨がクラッシュ。ここでイエローコーションとなり、ニューガーデンがロングビーチGPを初制覇。

　グロージャンは2位、3位にパロウ。昨シーズンは勝利が遠かったチーム・ペンスキーが開幕3連勝となった。

■NTTインディカー・シリーズ第3戦ロングビーチGP決勝レース結果