ドリフト走行の競技『D1グランプリ』を運営する株式会社サンプロスは、オフィシャルサイトにて、2022年シーズンよりD1グランプリが展開する新たな取り組み『NEXT 10 YEARS』プロジェクトのアンバサダーに、元D1ドライバーの野村謙が就任することを発表した。また、今季よりD1ライツからD1グランプリにステップアップを果たす現役ドライバー下田紗弥加を、同プロジェクトの広報部長に起用することも発表となった。
2000年に初開催となり、2022年シーズンで23年目を迎えたD1グランプリは、さらなる発展を目指し、『D1 NEXT 10 YEARS』プロジェクトをスタートさせている。これは、次の10年において、ファンがより一層楽しめる競技作り、チーム、ドライバーが参戦しやすい環境づくりなど、D1グランプリが持つ魅力を発展させることを目的に。また、安全性、公平性への新たな基準づくりを目的としたプロジェクトだ。
この23年で、自動車自体の進化、パーツ、素材の進化に加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響による観戦スタイルの変化、カーボンニュートラル、SDGsといった環境への配慮など、さまざまな状況の変化、進化により、D1グランプリは大きな転換期を迎えている。
そんななか、次の10年に向けてD1グランプリは、『新しいファンサービスの構築』、『エンターテイメント性の向上』、『参戦しやすい環境の実現』、『若手、女性、新規ドライバーにもっとチャンスを』、『公平なジャッジの実現』、『タイヤレギュレーションの変更』、『燃料レギュレーションの変更』、『マシンレギュレーションの変更』、『海外進出の促進』、『社会貢献』という具体的かつ実現可能な10の目標を掲げ、2022年から段階的に『D1 NEXT 10 YEARS』プロジェクトを実行していくとしている。
また、4月23〜24日に開催される2022年D1グランプリ第1戦富士では、アンバサダーの野村、広報部長の下田が『D1 NEXT 10 YEARS』のテーマに沿った開会宣言を行うことも明らかにされている。なお、開会宣言は23日(土)のオープニングセレモニーの中で行われる予定だ。
野村は「ドリフト初めてもう30年ですよ! まだまだ10年先までレジェンドドライバーと呼ばれるように活動していくとですよ」と意気込みを語った。また、下田は「ドリフトは私にとってとても大切なものです。10年先にもっともっとドリフトが発展していけるように微力ですが活動していきたいです」とコメントしている。
アンバサダーに就任した野村、広報部長に就任した下田は、日頃から『D1 NEXT 10 YEARS』プロジェクトを推進する活動を行っていくとのことだ。D1グランプリの新たな取り組み、そして野村、下田の活躍も楽しみにしたいところだ。